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第40話 ページ45

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「すごい…あの伊達工相手にウチがセットポイント…!」




何度も攻防を繰り返し、気付けば烏野がセットポイントを取っていた。
だけどさっきの一本、変人速攻にブロックが2枚も付いてきてしかもちょっと触っていた。
点差的に考えてうちが1セット目を取れるって確信できるはずなのに、あの鉄壁相手にはどうもヒヤヒヤさせられる。


だけどラスト1点、大地さんのナイスレシーブで繋がったボールを旭さんが打ち切り、第1セット目を獲得した。






続く2セット目。

うちはローテを回してきたようで、日向君があの7番とマッチアップする回数が少なくなった。けどそれは同時に、他のスパイカー…特に旭さんにブロックが集中することを意味している。


案の定旭さんのスパイクはことごとくブロックに捕まり出した。



すると周囲には、10番がいなくて烏野大丈夫か?みたいな空気が流れだした。



あ、また日向君が変人速攻決めた。




「すげー。ポジションはMBだけど、10番が“エース”って感じだなー…」

『はぁ???』





どこかから聞こえてきた声に苛立つ。

確かに日向君はすごい得点決めてくれてるし、やってることが派手だから目立つだろう。本人がそんなこと言われてるの知ったらちょっと、いやかなり喜びそうだし。

…だけど。



「え、Aちゃんどした?顔怖いよ…」

『……うちのエースは旭さんです』




あんな言われ方、まるで旭さんはエースには見えないって言われているようで。言った本人にそんなつもりがあったのかなんて知らないけど、ちょっとむかついた。




「大丈夫だよ。きっと澤村たちは、東峰が強いってちゃんと知ってるから」

『! はいっ!』





優しく頭を撫でてくれる結先輩。大地さんに似て、あったかくて頼もしい人だ。






*****



22-24。
ついに迎えたマッチポイント。

だけどここで気を抜いたら一気に逆転される可能性だってある。

でも、大丈夫。


前衛に旭さんがいるから。





月島君のスパイクはいいコースだけど、リベロに読まれて拾われてしまう。

返ってきたボールは田中が何とか上げて、旭さんが打つ。


だけど向こうの主将にブロックされて、自分たちのコートに跳ね返ってきた。



大地さんたちが焦った表情を浮かべているけど、大丈夫です。


後ろには守護神がいる。

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ふぃる(プロフ) - あかねさん» コメントありがとうございます!なんて嬉しいお言葉…!!のんびり更新ですが、これからもどうかよろしくお願いいたします(^^) (2020年3月12日 13時) (レス) id: 57a4697fd9 (このIDを非表示/違反報告)
あかね - めっちゃ好きです。このお話読んでふぃるさんのファンになりました笑これからも応援してます!! (2020年3月2日 8時) (レス) id: 012863f737 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ふぃる | 作成日時:2020年2月7日 11時

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