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独歩side








なんで俺がこんな目に……






急に一二三に呼ばれたかと思ったら、知らない人の看病って。




しかも、なんか頭から血、出てるし。









絶対になにか事件に巻き込まれた人だよ……



首、突っ込みたくなかった……








頼むから、俺が看ている間に起きないでくれよ……









…… それにしても、随分と綺麗な顔立ち。





身体も、…… 男にしては少し細すぎやしないか、?







いや、先生も中々細いけど、それとは別ベクトルっていうか。






少し、女性的なラインに見える、というか……












いや、何を考えてるんだ俺は。






とにかく、このまま何も起こらずに、先生が来ますように……

















A「 …… っ、………… ぁ、ゔ、」





…… い、今、何か言った、のか?






随分、苦しそうだけど…




A「…… ぁ、…… ゃ、めろ、くる、……し、」







ど、どうすればいいんだよ、むしろ俺にどうしろと?





くそ、やっぱり引き受けるんじゃなかった。






取り敢えず、一二三を……






俺が立ち上がろうとした瞬間、椅子の軋む音で彼はさらに苦しそうに唸った。



A「ゃだ、…… ぉねがっ、もうだめ、止めて、





ぉかしく、…… な、るっ!」





自分の手のひらをギュッと強く握り締め、あまりの強さに血まで滲んでいる。





俺は、それを辞めさせるために、彼の手に触れた。






A「あ``、ぃたっ、…… ごめ、んなさっ、」




俺が、手に触れてしまったせいだろうか







彼の体は、先程までピクリとも動かなかったのに、何かに怯えるように、身体が尋常では無い様に震え始める。





一体、彼は何に怯えているのか。




彼の瞼の裏には、一体何が見えているのか。








どうすればいいのか困っていると、いきなり身体がピタリと止まった。









一瞬で訪れる静寂。




しかしそれは、訪れてはいけない静寂だった。









恐る恐る近づくと、先程まで聞こえていた【呼吸】が聞こえない。








俺は急いで口元に耳を傾けると、彼は完全に呼吸が止まっていた。

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アルビリオン - 妹に怒鳴りたい姉さん» お気になさらず^^御姉妹で読んでいただき感激です。もし宜しければ妹様と愛読して頂ければ幸いです。 (2018年12月15日 23時) (レス) id: af242a96d1 (このIDを非表示/違反報告)
妹に怒鳴りたい姉 - すみません!妹が私のスマホでコメントしてしまったので先にまず謝ります!妹はヒプマイのことを全然知らないのに知った気になってるにわかなんです。作者様本当に申し訳ございません。読者様も申し訳ございませんでした。 (2018年12月15日 21時) (レス) id: b33addfcfc (このIDを非表示/違反報告)
好きだからこそ厳しく - ひふみんは独歩さんのことを君付けで呼んでないです。ひふみんは独歩!って呼んでます。読者も何故に気づかない、、、 (2018年12月15日 21時) (レス) id: b33addfcfc (このIDを非表示/違反報告)
apipe - めっちゃいいとこで終わった(´・ω・`)続き待ってます! (2018年11月28日 15時) (レス) id: 6a53dc23ed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アルビリオン | 作成日時:2018年11月20日 2時

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