横浜の超絶美少女 実は超強かった

【20】 ページ21

『左馬刻…』

その紅い目がキツく乱数を睨み当の乱数はニヤニヤしている

怒られるだけで済むかな…無理だ

だって左馬刻だし

乱数オニーサン…何やってくれちゃってんの

おい巫山戯んな。私今日死ぬぞ

命日だ…両親と同じ墓に入れて下さい

私のお墓の前で泣かないで下さいみたいな歌あったよね

我が弟よ、私が死んだら泣いてよ

じゃないと流石にオネーサンは泣きます

「オネーサン行くよっ左馬刻ん所」

『は、ヤダ』

窓ガラス越しに誰もが死ぬような睨みを私に向ける左馬刻

乱数は私の腕を掴むと

「オネーサンありがとね〜、お釣りは要らないよっ」

「私とも遊んでね〜」

入った時に挨拶した店員さんに声を掛け、明らかにお釣りの方が多いであろう金額をレジに置いて行った。

「はい、左馬刻。Aちゃん連れて帰って来たよっ！じゃーねぇー」

「は？ちょ、待てやっ」

『裏切り者…』

私一人が怒られるじゃん

見た目か弱い美少女だからモテモテなのは分かるけど、しょっちゅうこんなのあったら左馬刻にくっそ怒られるから辞めて欲しい…

「で、乱数と一緒に居た訳を教えて貰おうかァ？あ"ぁ？」

『ぶつかって、膝痛いって言うから送ろかって言って、そしたらお腹空いたって言うからご飯食べてただけ』

ちょっと待てや、乱数膝痛いって言ってたのにスキップして帰ってったぞ、あの野郎

嘘吐きやがったナ…

「なんか言い訳ガマしいな」

『事実だし』

「あいつがFling Posseリーダーって事を知ってキスしたのか？」

は…？キスって何のことだよ

『キスなんてして無いけど』

「してたじゃねェか」

だって乱数と接触してな…

ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ

私の口に付いたクリームを舐めとった時だ！

それにしても左馬刻、私が他の男とキスしただけだぞ？

『嫉妬…してんの？』

「何が悪ぃ」

開き直ってんのかよ

確かに私も左馬刻が他の女とキスしてたらその女殺して左馬刻問い詰めるけど、HAHAHAっ

『嫉妬する程私を愛してるとはねェ〜。付き合い始めた時からスタートしたゲームは現在私が優勢だっ！』

「はァ…？」

私がドヤ顔で煽ると左馬刻は極めて不服そうな顔をし、シブヤの裏というか…細道に私を連れ込んだ。

「俺のどこが負けたって？」

自分から聞いといて、私に答えさせる暇もなく口を塞いだ

誘惑に負け口を開くと舌と舌が甘く絡み合い、細道にヤラシイ音を響かせた

「俺のどこが負けてるって？」

私は間違ってたみたいです

左馬刻には敵いません

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