好きでいてもいいですか part3

届きますように ページ23

どうも。勇気です。





最近、Aがおかしいです。






メイクするし、妙に静か。





連絡取り合ってまだ１週間しかたってない人と飯にいくとか





なにかがおかしい







勇気「なぁ、やっぱり言った方がいいと思う。」




琴美「…いや」





琴美に何回言っても、先生には伝えないと頑固






勇気「…なぁって」




琴美「うるさいなぁ…」





勇気「これでもしAがあの人と付き合うとかなったらどーすんのよ」




琴美「そんなの、Aのためになるなら」





勇気「ならないだろっ」





我ながら、少し大きな声を出したと思う、








琴美「だって……」






目に涙を浮かべる琴美の手を引っ張って、ある教室に向かう





ガラガラっ






西浦「…どうした」






琴美「ちょっと勇気…いきなり何…」






勇気「Aのこと…どうするんすか」





何言ってんだ俺。







勇気「あいつ他の男に言い寄られてるんですよ！」




琴美「ちょっと…！」





勇気「どんどん、見るたびに変になる」






黙るふたり






勇気「見てて辛いんです…」






ずっと一緒にいた奴が、隣にいた奴が






他の誰かを好きになって






叶わなくて、忘れていこうとするのが








勇気「羨ましいです……好きなやつに好きでいられるの…」






視界の端に琴美の涙ぐむ顔が見えた



少しして琴美が涙を拭い先生に言った









琴美「今日、7時くらいに…会うって言ってました…最近出来た駅近くのお店…」






呟くように言った







勇気「お願いします、先生にしか、救えないんです…」







届いただろうか。




先生にじゃない、君に。







ずっと想ってた。



隠れた君への気持ち






届きますように

エスコート→←一番近いだろ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す