Aug.174 ページ31
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あ、いた。
【MDM】が終わって数時間。星奏館の前にあるベンチに腰をかけた彼を見つけた。
「……燐音くん」
「おっ、やっと気づいたかよォ」
そう言って振り向いた彼は寂しそうに嬉しそうに笑った。
「話があって来たの」
「おお、告白か？ごめんなァ、俺っちはアイドルを続けることになっちまったからそのお願いは聞けねェぞ」
「勘違いすんじゃねぇぞ、このやろう」
「口悪」
茶化してくるこの男に、「ちゃんと聞いて」と言えば軽口を叩いていた口を噤んだ。
「あの、忘れてたこと、本当にごめんなさい」
たじたじになりながらそう言葉を紡ぎ、頭を下げた。
そうすると、頭に手の重みを感じた。
「別に気にしてねェよ。昔の俺っちは何者でもなかったってだけだ。誰にも覚えてもらえないようなちっぽけな存在だっただけ。おめェが気にするこたァない」
「でも…」
「まあそれになァ、俺っちは別におめェに直接プロデュースしてもらった訳じゃないしなァ。なァ、プロデューサーちゃん？あ、もうプロデューサーじゃないんだっけか」
そう言って「ギャハハ」と笑った燐音くんは私が負い目を感じないように言ってくれているように感じた。
「じゃあ、Aちゃんって呼んじゃおっかな」
「調子乗んな」
「Aちゃんだって、愛情込めて燐音くん♡って呼んでるだろォ」
「…。愛情は込めてない」
「ギャハハ」とまたもや高笑いした燐音くんに「でも、みんなにしたことは許してないから」と言えば、「ふん」と鼻で笑われた。
「でも、信じてたんでしょ。自分が攻撃してもまた立ち上がってくれるって。UNDEADも流星隊も紅月も。」
「…。」
「アイドルを好きでいてくれてありがとう」
「ばーか。そんなんじゃねェよ」
そう言ってそっぽを向いて、私に飲んでいた缶を押し付けどっかに行ってしまった。
「…ってこれお酒じゃん」
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玲咲(プロフ) - ますかるぽーねさん» コメントありがとうございます！私の妄想に悶えてくれて(？)ありがとうございます！嬉しいです！私の推しはレオくんと凛月くんで、最推しはレオくんですよ！ (2021年8月7日 23時) (
レス) id: 27f192e968 (このIDを非表示/違反報告)
ますかるぽーね - 凄く面白いです!!お話が綺麗にまとまってて、読みやすくて、もう...もう...!!って感じになってます(？)ちなみに作者さんの最推しって誰ですか？私は七種です。 (2021年8月7日 23時) (レス) id: 03d8bca1c9 (このIDを非表示/違反報告)
玲咲(プロフ) - コメントありがとうございます！とても励みになります…！これからも更新頑張りますので、これからもよろしくお願いします！ (2021年8月2日 14時) (レス) id: 27f192e968 (このIDを非表示/違反報告)
ルナストーン(プロフ) - 初めまして、いつもこの作品を見させて頂いております。 えっとですね、言うのが少し遅れてしまいましたが、続編おめでとうございます！ いつも楽しく読まさせて頂いております！ 自分のペースで更新頑張ってください。 ……別に急かしてるとかではないです！ (2021年8月2日 13時) (レス) id: f44ffe4945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玲咲 | 作成日時：2021年8月1日 14時
