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23話 ページ24
夢主side
休み時間、いつもと同じように彼方先輩は私の教室に遊びに来た。
｢A〜。会いたかったよ〜｣
朝一緒に登校したはずなのに、
そんなことをいいながら私の首に顔を埋めるものだから、
私、愛されてるな〜
なんて自惚れたりしちゃって。
私と付き合い始めた今でも、
彼方先輩は相変わらずモテていて、
しょっちゅう告白されては、
私がいるからと断っているらしい。
私には勿体ないくらいの彼氏さんで
毎日が幸せだ。
いつものように他愛のない話をしていると
先輩は柄にもなく、突然私にそっとキスをした。
突然の出来事で、恥ずかしくなって俯いてしまう私を、
先輩は少しからかってきて。
そんな先輩の頬も少し赤く染っていた。
バカップルみたい。笑
なんて思って2人で笑っていると
廊下から誰かが走り去っていく音がして。
ちらっと廊下を見てみると
俯いて走り去る
真冬の後ろ姿があった。
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作者名：流雨 | 作成日時：2018年11月14日 0時
