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22話 ページ23
真冬side
翔太くんに言われて直ぐにAを探しに、僕は校内を走り回った。
予鈴がなり始めて、みんなが移動を始めた時。
彼方先輩と笑い合いながら歩くAをようやく見つけた。
僕には気がついていないようで、
先輩と楽しげに話しているのを見ていると、やっぱり、付き合ってるんだなぁ...。と改めて思い知らされたかのうよな気分になってしまう。
遠くから見つめることしか出来なくて、ただただ見ていると、
一瞬、彼方先輩と目が合った気がした。
その瞬間、
彼方先輩は、Aにキスをした。
まるで俺のものだと言わんばかりに。
見せつけるように。
顔を赤くして俯くAと、それをみて悪戯に笑う先輩は、誰が見たってお互いに愛し合っているカップルだ。
あぁ、僕じゃやっぱりダメなんだ。
見ていられなくなって、僕はその場から逃げ出した。
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作者名：流雨 | 作成日時：2018年11月14日 0時
