色のない世界で、君と 2【めいちゃん】

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はぁ、楽しかった。

その余韻を引きずったままどこにいる？とめいちゃんに連絡する。

よく考えたらすごく贅沢な状況だ。


それに対して返事はなく、私は裏の出入口付近で待つことにした。

人の波が引くまでファミレスで時間を潰したから周りにはほとんど人はいない。


今みんなで写真とか撮ってるのかな。


スマホをいじりながら待っているとコソコソと聞こえる話し声。

それに顔を上げると女性ふたりが私を見てなにか言っているようだった。


？なんだろう。

不機嫌な顔でこちらに来て私を睨みつける。



「さっき緑のペンラ振ってた人だよね？」


「出待ちとかマジでどんな神経してんの？」



あぁ、さっきの。

確かにこんなとこで待ってたら出待ちと思われても仕方ない。


「すみません」と謝って場所を変えようとした時、強い力で腕を引かれてその場に尻もちをついた。



「まだ話終わってないんだけど」


「なん、ですか」


「あんた、大して可愛くもないくせに構ってもらったからって調子乗ってんの？」



確かに今日は久々に良い番号で入れて場所も前の方だった。

めいちゃんにもなるせにも見えやすいところにいたと思う。

勘違するのは勝手だけどなんでここまでされなきゃいけないんだろう。


その考えが顔に出てたのか目の前の女性が「なにその顔」と言った。


さすがにムカつく。

言い返そうと思い、立ち上がろうとしたのに肩を押されてまた地面に逆戻り。



「痛っ、」



こういうこと学生時代にもあった。
慣れてる、大丈夫。



「…なにやってんの？」





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