鞭は痛いから嫌い ページ42
「………どこ」
目が覚めると視界全体が白い。なんだどこだここ。しかもなんかもふもふしてるような…?
「んがぅ…あそうかパンダの上か…」
ぐるりと寝返りをうってみるとそこがパンダの腹の上だということが分かった。そうか昨日は皆でタコパしたんだった。
あのあとなんか意味わかんないうちに皆で悩み事ぶちまけ大会が始まって大騒ぎになった。
確か私は部屋で育ててるペパーミントとパセリが増殖しすぎてどうにも出来ない!!誰だよ初心者に優しいとか言った奴は!!と叫んだはず。相当なイカレ具合だった。
そして乙骨くんの悩みは里香ちゃん関係だったことは覚えてる。酒飲んだ訳でもないのに記憶がとんでいるとは…もはや楽しすぎてハイになっていたのだろう。
そんで私は意味のわからないアドバイスをしたはずだ。素晴らしくなんにも覚えていない。最低
「起きるか…」
皆ぐっすり状態だ。もちろん私もこのまま幸せ空間で寝ていたいのだが五条先生の稽古があるためそうはいかない。残念だけど仕方ねぇ
起こさないようにスっと乙骨くんの部屋を出て修行場っぽいあそこに向かう。ガチめにあそこの名前教えてくんね?みんな知らない感じなの??
──
「あ、遅れてすいません五条先生…」
「ぜーんぜん気にしてないからイイよ、遅れてっていっても三分だしね。眠そうだね〜何かあった?」
「夕飯と愚痴ぶちまけ大会を…」
「スゴい気になるんだけどなにそれ」
…愚痴の方はあんまり気にしないでほしい。
──
それからまた攻撃、躱される、攻撃、煽られる、攻撃、アドバイス、攻撃、褒められる、攻撃、投げ飛ばされるの繰り返し。ところどころご褒美っぽいのあるのなんなの?
五条先生飴と鞭扱うのうめぇ…この飴は私にしか効かないと思うけど…
「…今日はここで終わりっ!今日は足が掠ったね!」
「あ…はい…はい…足ですか…」
「アハハ、まぁたかなり疲れてるね、まだ一日始まったばっかだよ!ガンバ!」
先生のせいですとはさすがに言えないので片手ガッツポーズで応えておく。そのままフラフラととりあえず自分の部屋に戻ってお風呂にしようと思う。
汗がすごい。筋肉痛もスゴい。
──
風呂に浸かってボーッとしていると今まで五条先生と話してきた中で度々違和感を感じるときがあるなと気づいた。
誰かに私を重ねて見てる感じ。別にその存在に対しては私というイレギュラーがいるため気にはならない。
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蘆花(プロフ) - 美弦さん» 初コメありがとうございます!最初のやつですね!笑 愛読していただけるなんて…!ありがとうございます! (4月8日 20時) (レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
美弦 - 話し方がめっちゃジョジョ感がして、読んでて楽しいです笑。これからも愛読します!! (4月8日 19時) (レス) @page1 id: 05b5571ecf (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - ミルクティーさん» ありがとうございます〜!笑ってくれて嬉しいです!天高く腕を突き上げてバンザイしたいですよね…オタクの願い… (3月31日 17時) (レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー - オタクあるある分かる〜漫画の見すぎで独り言とかヤバい程増えたし、私も、転生してーそんで溺愛ばんざいしたい (3月31日 17時) (レス) @page35 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー - ガチで爆笑が止まらん (3月31日 16時) (レス) @page4 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蘆花 | 作成日時:2024年3月22日 20時