恋煩いとは時に痛すぎて死ぬ ページ32
でもリンゴって品種によって赤くないからこの例えよくないのかな。じゃあハイビスカスくらい赤くなったでいいですか?
「どうなの憂太くん!どうなの!!」
「あ、えっ、えっ、えっと…」
「何話してんだ?」
乙骨くんがどもっていると水分補給をしてきた真希さんもやってきた。
欲を言えば隣でぼんやりと聞いている狗巻くんにもこの恋バナに参加して欲しいところだが強制は良くないか。
「恋バナだよ真希ちゃん、好きな人いるのー?って話をしてるの。真希ちゃんの好きなタイプとかある?」
「ほーん…?そうだな、強いて言うなら私より強いやつ」
「それじゃあほとんどいないよ!?体術でしょ!?」
さすが真希さん…そこらの女子と比べてスケールが違いますね…と跪きそうになるのを懸命にこらえる。
やはり世の女は皆呪術廻戦の女の子達みたいな性格の子と付き合った方がいいのかもしれない。真衣ちゃんとかドッ可愛いし。
「じゃあガールズトークだなガールズトーク」
パンダが名案!みたいな声を上げる。しかし、めっちゃ楽しそうではあるんだけどこの空間に女子が少なすぎるのが問題である。
「いや女子二人しかいないよ!?」
「俺実はメスなんだ…」
「呪骸にそういう概念あんのな」
「てことで入ってもいいか、真希よりは女っぽくできる自信あるぞ」
「うーんだが断る!!」
言えた…!言えたぞ人生に一回は言いたい台詞トップ12くらいには入るこの台詞!!キメ顔バッチリ!
内心ぴょんぴょん喜んでいると視界の隅で真希さんが持っている長物をくるりと回した。あららこれは…
「おーし殺す!ワシントン条約とかカンケェねェかんな!」
「ウオッ!?いやでもどう考えても真希はッギブギブ!危ねぇ危ねぇ!」
ブォンブォンと長物を振り回しながら器用にパンダを羽交い締めにしていく真希さん。まさかのイベントがトんでしまったようだ。仕方ない、乙骨くんの照れ顔見れたしいっか。
「あダダダ!じゃあA!Aはどんなやつが好きなんだ?」
「あ、私?」
「憂太に聞いても知らないって言ったからよ」
衝撃の事実。まさかのすでに暴かれかけていたとは。
「なんといつの間に」
「ご、ごめんねAちゃん…」
「いや知らないなら尚更謝ることじゃないから気にしないで…え?私なんかのタイプ皆気になるの?」
「しゃけっ!」
「あまさかの棘くんまで参戦してくるとは思わなかったなー!!」
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蘆花(プロフ) - 美弦さん» 初コメありがとうございます!最初のやつですね!笑 愛読していただけるなんて…!ありがとうございます! (4月8日 20時) (レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
美弦 - 話し方がめっちゃジョジョ感がして、読んでて楽しいです笑。これからも愛読します!! (4月8日 19時) (レス) @page1 id: 05b5571ecf (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - ミルクティーさん» ありがとうございます〜!笑ってくれて嬉しいです!天高く腕を突き上げてバンザイしたいですよね…オタクの願い… (3月31日 17時) (レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー - オタクあるある分かる〜漫画の見すぎで独り言とかヤバい程増えたし、私も、転生してーそんで溺愛ばんざいしたい (3月31日 17時) (レス) @page35 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー - ガチで爆笑が止まらん (3月31日 16時) (レス) @page4 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蘆花 | 作成日時:2024年3月22日 20時