治った! ページ26
ガタン、と一度だけ揺れて車が止まる。高専に着いたみたいだ。ドアを開けて伊地知さんにお礼を言う。
「ありがとうございました!」
「ええ。病み上がりなのでお気をつけて」
「はーい!」
伊地知さんからのありがたいお言葉を頂き校舎へ気持ち駆け足で向かう。
みんなに早く会いたい気持ちは限界突破中だ。特に乙骨くんには小学校で助けて貰ったお礼も言わなくちゃいけないし!
ていうか五条先生がなんで先に行ったのか今思い出したわ。乙骨くんが里香ちゃん出しちゃった件について上層部のじいさんとお話中だったわ。
あのグラサン五条先生どイケメンだよね。毎回思うけどあの髪の毛なんで目隠ししたらあんな重力無視に近いことになってんだろカッコイイからいいけどさ。
とりあえず寮に戻って荷物色々置いて…そんで教室に行って支度して…それからみんなが訓練してるグラウンドに行けばいいかな?
ていうかね、どうでもいいんだけど私って前世では都会じゃなくて田舎の方に住んでたのね。ド田舎では無いけどまあ田舎だよねみたいなところ。
だからグラウンドにタータンがあることすんごいビックリしたのよ。えーとタータンっていうのはあれよ…なんか陸上の人達が走るみたいな…あの赤い色のゴムの地面。
田舎の方だとそんなのある学校ほぼないからグラウンド全部砂だった。…それにちょっと感動したよねっていうだけの話です!!大したことなくてごめんね!田舎者ですいません!!
とにかく急げ急げ!
真希さんと乙骨くんの模擬試合見逃してしまう!ていうか私も訓練はしなきゃだし!!!普通の一般人の体力じゃ呪術師なんてやれるわけないじゃない!
…ん?なんか今どっかの魔物いた?まぁいっか
まずは寮にこの荷物を抱えて全力ダッシュせねば!!そう推しキャラのPUイベが開催されたときくらい全力で走れ!
──
「…乙骨の秘匿死刑は
「そうなれば、私が乙骨側につくことも忘れずに」
高専のとある部屋。
五条悟は先日乙骨憂太が特級過呪怨霊祈本里香を完全顕現させたことについて上層部と話していた。
そして、これ以上話すことは無いと言わんばかりに五条が上層部の者たちを睨みつけ出ていこうとするとその背中に一つの声がかかる。
「待てもう一人の入学者のことだ。赤糸操術を扱うそうだな?」
「…彼女が何か?」
それは五条を引き止めるには十分すぎる一言だった。
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蘆花(プロフ) - 美弦さん» 初コメありがとうございます!最初のやつですね!笑 愛読していただけるなんて…!ありがとうございます! (4月8日 20時) (レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
美弦 - 話し方がめっちゃジョジョ感がして、読んでて楽しいです笑。これからも愛読します!! (4月8日 19時) (レス) @page1 id: 05b5571ecf (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - ミルクティーさん» ありがとうございます〜!笑ってくれて嬉しいです!天高く腕を突き上げてバンザイしたいですよね…オタクの願い… (3月31日 17時) (レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー - オタクあるある分かる〜漫画の見すぎで独り言とかヤバい程増えたし、私も、転生してーそんで溺愛ばんざいしたい (3月31日 17時) (レス) @page35 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー - ガチで爆笑が止まらん (3月31日 16時) (レス) @page4 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蘆花 | 作成日時:2024年3月22日 20時