しばらく痛くなさそう ページ22
次に目が覚めると見事なテンプレ。
見慣れぬ白い天井。
ていうか見事なテンプレというのももはやテンプレと化していると言っていいだろうこの世の中。
なんでここに…?というほど馬鹿では無いので私はあぁ気絶したあと病院に来たんだなとすぐに理解した。
どうやら私が寝ているベッドは窓際であるようで景色がよく見える。腕以外痛むところがないことを確認してからグッと窓の外を見る。
「…フハハハ!人がゴミのようだ」
一度言ってみたかったんだよねこのセリフ。完全棒読みだけど。病院じゃなくて高層マンションとかから言ってみたかったけど。
「何言ってんだお前」
「え"」
まさかの隣のベッドに真希さんが。
呆れたような目をこっちに向けている。やばい頭おかしいヤツだと思われた!!
それは置いといて真希さん眼鏡外すとド美人ですよね、そのうえ髪もおろしてると!?ファンサが止まらないですね付き合って欲しいぐらいイケメン美女でつらい。
などといつも通りの内心大荒れ状態で声を漏らしてしまった私。すると真希さんが少しだけ目線を下に落とした。
「…悪かったな。仲良くする気がない、なんていって」
謝られてしまった…だと!?な、なんでそんなに気まずそうなお顔をしていらしてるの真希さん!!
そりゃ嫌われてるのは悲しかったけどそんな深刻そうな顔して謝らなくても…なんか自然消滅の逆の感じでさりげなーく仲良くなっていけばいいと思ってたのに…
「いやいやそんな!!気にしてないですよ!」
「アンタがそうだとしても私が気に食わないんだよ。深く関わったことも無いくせに決めつけた物言いしちまって…」
別に私達オタクの業界からしたら冷徹な目を向けられるのもそれはまたご褒美ではある。
…まあ実際ちょっと傷ついたのはほんとだけど。
「呪霊に食われそうになったとき、体張って助けてくれたろ。あの時のお礼もまだできてない。」
「おっお礼!?そんな事しなくても…」
いやダメか。真希さんは一度こうだと決めたら一直線タイプの性格だ。断るだけ時間の無駄か…だが断る一度でいいから使ってみたかった。
「あー…いやそうですね、じゃあ、その…」
「出来る範囲でやってみる、言ってくれよ。」
イケメンすぎかっ!?それイケメンにしか言えないセリフぞ!?やっぱり真希さんそこらの男よりイケメンじゃね!?イケメンか
「と…」
「と?」
「友達になってください…」
「は…友達?」
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蘆花(プロフ) - 美弦さん» 初コメありがとうございます!最初のやつですね!笑 愛読していただけるなんて…!ありがとうございます! (4月8日 20時) (レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
美弦 - 話し方がめっちゃジョジョ感がして、読んでて楽しいです笑。これからも愛読します!! (4月8日 19時) (レス) @page1 id: 05b5571ecf (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - ミルクティーさん» ありがとうございます〜!笑ってくれて嬉しいです!天高く腕を突き上げてバンザイしたいですよね…オタクの願い… (3月31日 17時) (レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー - オタクあるある分かる〜漫画の見すぎで独り言とかヤバい程増えたし、私も、転生してーそんで溺愛ばんざいしたい (3月31日 17時) (レス) @page35 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー - ガチで爆笑が止まらん (3月31日 16時) (レス) @page4 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蘆花 | 作成日時:2024年3月22日 20時