火傷の痛みは痛いほど聞いた ページ11
あ、待ってヤバい…もしかしてあのアニメ見てるとき…！？
私と乙骨くんは幼なじみという関係であるためお互いの家にもよく泊まっていた。っていっても私が一方的に乙骨くんに電話して一緒にアニメ見てー！！って泊まらせてたんだけど…
感受性が高い乙骨くんは大抵感動する系を見ると泣いてた。そりゃもうタオルレベルに。それは置いておいて、多分今乙骨くんが言っているのはあれだ。
某文豪系アニメで第一期？二期？…だったっけ？大分前だからしっかり覚えてはいないんだけど…あのとき主人公君が外套操る系の異能力持ってる敵に対して言ったセリフ。
「人は誰かに生きていていいよと言われなくちゃ生きていけないんだ！」
うん…これを聞いたんだ。それで私あの時なんて言ったんだっけ…？全く思い出せん…日常的な会話ってふとした時に思い出せないんだよなぁ。
とにかく乙骨くんが言ったようなことを言ったんだろう。ナイス昔の私。でもやっぱり少しぐらい自分から発言しないとガチめに真希さんから嫌われてしまう、よし言え！！
「私なりに憂太くんのこと、支えてきたつもりです…だから傍観者だなんて言われる筋合いはありません！それに憂太くんは本当に善人で…！だからそれはセルフプロデュースじゃないっていうかなんていうか…！」
なんで真希さんにこんな口叩いてんだろ…もうやだ消えてなくなりたい…ちいか○になりたい…
真希さんごめんこんな雰囲気にして…嘘でも強い信念持たないと色々私のキャラ地味すぎて自傷するだけのキャラになっちゃうから…
「Aちゃん…」
なんか感動！みたいな感じで乙骨くんがらこっちを見てきてくれてるけどそんな目で見ないで私を！！そんなに素晴らしい言葉を言えてない私にその目は色んな意味でクリティカルヒットだから…！
そんな私と乙骨くんを見て真希さんがまた口を開こうとした時、パンダくんが乙骨くんの肩をぽんと叩いた。
「真希！それくらいにしろ！！」
「おかか！！」
狗巻くんも私の背中をポンと叩く。思ってもみなかったまさかのファンサありがとうございます。この制服かつてないほど大事にします。
流石の真希さんも長い時間一緒にいたであろう二人からそう言われてしまっては強く言えない。
「分ーったよ、うるせぇな」
チッと教室を出ていってしまった。そんな姿もカッコイイとは…流石ですわ…
「すまんな アイツは少々 他人を理解した気になる所がある」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 449人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蘆花(プロフ) - 美弦さん» 初コメありがとうございます！最初のやつですね！笑 愛読していただけるなんて…！ありがとうございます！ (4月8日 20時) (
レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
美弦 - 話し方がめっちゃジョジョ感がして、読んでて楽しいです笑。これからも愛読します！！ (4月8日 19時) (レス) @page1 id: 05b5571ecf (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - ミルクティーさん» ありがとうございます〜！笑ってくれて嬉しいです！天高く腕を突き上げてバンザイしたいですよね…オタクの願い… (3月31日 17時) (レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー - オタクあるある分かる〜漫画の見すぎで独り言とかヤバい程増えたし、私も、転生してーそんで溺愛ばんざいしたい (3月31日 17時) (レス) @page35 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー - ガチで爆笑が止まらん (3月31日 16時) (レス) @page4 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蘆花 | 作成日時：2024年3月22日 20時
