通訳ヌナと… 【Yoongi：3】

バレる -Yoongi- ページ48

「で？実際いつからなんですか？」
「先週じゃないの？」
「どっちから？」
「それはユンギヒョンからでしょ」


なんで…こうなった？


シンガポール公演のリハ。
メンバー達だけで昼食を取ってると、
テヒョンがいきなり聞いてきた。

ヒョン、Aヌナと本当に付き合ってるんですか？…って。

いきなりだったし、
もちろんはぐらかしたけど。

テヒョンが口火を切ったことで、
なぜか全員が口々にいろいろ言い出して。

何一つ言った覚えはない。
ってことは…
キッとジョングクを睨むも、

「僕じゃないですよ」

と、笑うジョングク。
お前以外にいないだろうが！
…って、思ったら。

「ヒョン？もしかして…気づいているのは僕だけって思ってました？」

と、聞かれ。

は…？

「あー、やっぱりそうなんだ。信じられない。あれだけ態度に出してて」

と、呆れ顔のジョングク。

何がだよ！
と、言い返そうと思ったら、

「え！？本当に？」

と、目を丸くして驚くジミン…と、
ニヤニヤし笑い合うメンバー。



「ヒョン…もうみんな、最初っからわかってましたよ？ヌナが初めて練習室に挨拶に来た時、ヒョンの顔……ハッ！と目を見開いて、そのままヌナのこと凝視してたじゃないですか」

「そうそう。だから知り合いなのかと思ったらそうじゃないっぽいし。あれだけヌナのこと見てたのに、次の日からヌナのことだけ避け出して」

「そう！ヌナが練習室に入ってきたら、プイッ！て顔そらして、けどヒョン、横目でめっちゃヌナのこと見てたじゃないですか」

「けど、あれいつからだったっけ？ヒョンがヌナにいきなり話しかけるようになって、それからはもう…目が甘い甘い」

「ヌナを見る目だけが甘いってやつな」

「それにしてもユンギはズルい。散々興味無さそうな顔しといて」

「本当にそれ！僕達があの子可愛いとか、あのグループなら誰が好み？とか、そんな話してても一切入ってこなかったのに！」

「ヌナが来てからは一気に変わりましたよね」

「変わったなんてもんじゃないですよ。先週からなんかもう…目から砂糖が溢れまくって、ヌナを見るヒョンの顔、直視できませんもん」



「おい！！」



口々に、
好き放題話すメンバー。

正直全部当たってんだけど、
まさかバレてるなんて思わなかった俺は…

「誰にも言うな」

「誰にもってヒョン…」

「ヒョンの目や態度が周りにバラしてるんですよ？」


なんて言われたら。
Aをどう見ればいいかわからなくなった。

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