好き -Yoongi- ページ19
「お前がAのこと好きでも、俺もあいつのことが好きだから…だから…やっぱり…このまま引き下がれねぇ」
どんな傷ついても、
どんなに惨めな想いをしたといても…
結果、
もう手遅れであったとしても…
このまま何もせず、
引き下がることだけはしたくない。
相手はジョングクで、
年下といえど、簡単に勝てる相手じゃねぇけど…
そう思い、
気持ちをぶつけたけど…
「やっと動く気になったんですね」
「は?」
予想もしてなかったジョングクの言葉。
拍子抜けしてしまった。
「いつ僕がヌナのこと好きだって言いました?」
「え…だって…事務所内にAのこと好きな奴いるって…」
「いますよ。僕の知る限りでは、ダンサーに二人…それから…」
「お前は?」
「僕ですか?好きですよ、ヌナのこと。しっかりしてる、お姉さんの面しか知らなかったけど、可愛らしい面も見れたし…」
そう言いながら、
さっきの控室でのことを思い出すように
笑ったジョングク。
「けど…恋じゃありません。ヌナに対するヒョンの『好き』と僕の『好き』は違います」
え…
「ヒョンって…この前のソユンヌナの弟の時もそうでしたけど、ヌナのことになると、本当にヌナしか見えなくなるんですね。なんでそう…こんなにすぐに繋げて、勝手に、しかも本気で勘違いできるのか…」
また勘違い……
「ヒョンって本当にかっこいいと思いますし、本当に尊敬できる部分しかなかったんですけど…春からの…ヌナが会社に来てからのヒョンは、正直可愛くて、面白くて、見てられなかったです」
「うるせぇ」
いつまでもケラケラと
俺を見ながら笑うジョングク。
けど、
「さて。ヒョンがやっと素直に気持ちを認め、動く気になったんだから…僕がヒョンのこと助けてあげますね」
ピタリと止まった笑い声。
いきなり何を言い出すかと思えば…
「は?」
「あ。でもヒョンの為じゃありません。ヌナの為です」
「はぁ?」
「僕はヌナの味方ですから。ヌナがいつまでもヒョンのせいで勘違いして、悲しい思いをしてるのが可哀想だからです」
「意味わかんねぇし」
「とにかく。僕の言う通りにして下さい。まず…マネヒョンに言って、ホテルに帰りましょう」
「えっ…お前っ…ちょ!」
急に引っ張られた腕。
ジョングクの力…
引っ張られるがまま歩くしかなかった。
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がほ(プロフ) - ハイリさん» こんにちは^ ^そんな風に言って下さり、本当に嬉しいです!!しかもお話の途中でのコメ!無理せず、ゆっくり最後まで読んでもらえたら嬉しいです。ユンギ、いいですよね〜。ユンギの次のお話も考えてるので、それもぜひぜひ! (2020年6月3日 19時) (レス) id: 7925a63dc6 (このIDを非表示/違反報告)
ハイリ(プロフ) - すごく、すごーく気持ちが入り込んでしまい、一秒たりともこのお話から目が離せません!最近少しだけ気になり始めたユンギさんでしたが、この物語を読むことで劇的なファンへと変貌致しました(笑)まだ読み途中ですが、ドキドキと切なさの狭間で胸が苦し〜い(^^) (2020年6月3日 17時) (レス) id: 9a9ff787e6 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - YG Loveさん» こんにちは!コメありがとうございます(^^)YG…なんだかもう(T-T)YGが、BIGBANGが、これからどうなって行くのか考えるだけで不安です(T-T) (2019年8月23日 9時) (レス) id: c74390b1f3 (このIDを非表示/違反報告)
YG Love(プロフ) - 私もarmyとVIP掛け持ちしてるので気持ちはよくわかります。すごくショックでした。 (2019年8月22日 23時) (レス) id: 067bdd342e (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - RxSさん» こんにちは(^^)なんですって?2回目?2回も読んでもらえるなんて、本当にありがとうございます。スッと入ってくる感覚…書き手として、たまらなく嬉しいお言葉です。ありがとうございます(^^) (2019年7月24日 11時) (レス) id: c74390b1f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:がほ | 作成日時:2019年3月3日 16時