残念ながら凡人でした 【銀魂】【沖田総悟】

肆拾 地球の秩序 ページ41

同日の夕方。
総悟さんは、他の仕事に行ったから少しぶらぶらしてる。
っていうか聞いてください！寝顔見られました…いびきかいてたらどうしよう…
あ……あれって…何も考えずに回れ右をする。

……やべぇ…バレたら…


「…え？何してるんですか、早まらないでください！相談くらいなら乗れますから！！」

「…捕まえた。やっぱり引っかかった。川に飛び込んだくらいじゃ死なないよ、夜兎だからね」


くそっ引っかかった…これが巷で話題のデンジャラストラップってやつか…
確かに言われてみればそうだ。人間だって風邪引くくらいなものだ。


「君に相談したいことがあるんだ」

「…何ですか？」

「もしも、俺が君に力を貸してほしいって言ったらなんて答える？」


笑顔を崩さないままに問いかけてくる。
何故、私の力が必要なの。


「それって、私に春雨に力を貸せってことですよね？何が目的ですか。私はあなた達の望むようなものは何も持っていませんよ」

「答えによっては、今ここで、殺しちゃうぞ…なんてね！目的は…君と戦ってみたいから？」

「ふざけてるんですか」

「…能力のない人間は、天人によって征服される。強大な力を持つ天人が動き出したんだよ。このままじゃ、いずれ人間は終わる」

「………」

「俺と組めば、俺は強い奴と戦えるし、君は大切なものを守れる。いい考えだろ？最後にはもちろん俺と戦ってもらうけどね」


……考えさせて下さい。

そう返した。ほんとに分からない。なんで、神威さんは私でなければいけないの？きっと何か理由があるはずだよね。
でも、話していることも本当か分からないしな…



__________


一方で、真選組一番隊長は万事屋を訪れていた。


「旦那方に折り入って頼みがあるんでさァ」


旦那は死んだ目をこれでもかと見開いている。
まぁ、無理もねェや。


「で？金はもちろんあるんだよねぇ総一郎君」

「俺の貯金でも、何でもくれてやりまさァ。俺が、欲しいのはただ一つなんでねィ」

「とりあえず話してみろよ」









「…なるほどねぇ。でも、それなら嬢ちゃんに頼めばいいんじゃねーの？」

「駄目でさァ。色々ややこしい事になってるみたいで、だからあいつを巻き込みたくないんですよ」


「…私はいいアルよ。勘違いすんじゃねーぞ。Aの為ネ」

「僕も出来る限り協力します。銀さんも、でしょ？」

「あぁ。でも、報酬は絶対だかんな」


あと問題は本人だけだ。あいつが帰りたいと言えば…それまでだ。

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