残念ながら凡人でした 【銀魂】【沖田総悟】

弐玖 お泊り会 ページ30

神楽ちゃん達は、家賃を滞納し過ぎて追い出されたそうだ。新八君の家は流石の流石の流石に腰が引けるということで、半ば強引に押し掛けたそうだ。



「お泊り会と言えばやっぱり恋バナアル！ドンドン、パフパフ！」


恋バナ…？！


「私はもちろん妙男さんよ！全てがもう素敵なのよ！！」

「もう、ゴリ子ったら恋する乙女ぇえ！！！
…言っちゃうわ。実は糖 分則さんが…好きなの…」

「ぉお！銀子ちゃんいい趣味してるネ！！
ちなみに私は酢 昆布さんが気になるアルよ…次、Aアル！！私達だけずるいアル！」

“「そうよ！そうよ！」”


そうだ！
こういう時はあの奥義だ！！


「うーん。お父さんみたいな人かな…」


そう言っとけば何とかなるって、聞いたような聞かないような…


「お父さんみたいなってどんなよ！！」




「何してんだぁああ！乙女の花覗くなんて信じられないアル！！」


神楽ちゃんの叫び声に驚いて目線を追うと、何人かの隊士。修学旅行の夜に、女子部屋を覗く悲しさに溢れる男子の習性と同じだな。うん。
そして、小走りで走り去っていく。
人集りに引き寄せられて来たのか、トップ３英傑のお二人までいらっしゃってます。


「ちょっとゴリ藤さん何してんですか。何ちゃっかり混ざってんですか…」

「俺、何だか吐き気がしてきやした…おえっ…」

「無理もない。テレビでも放送できない、恐ろしいものを見たんだからな…」

「ゴリ藤さんって何！？っていうかもう1人の方はスルー？！もういい。泣いちゃう……女の子だもん！」

「サド最低アルー！！女の子泣かしたネ」

「あっ？やんのかこの野郎。土方さん見てみろ、もう５袋目でさァ」

「のど詰まった時に最適ネ。一家に一台ゴリ子ちゃんアル」


始まりました！！
ゴリ藤さんは隊士達から呪いかのように、罵声を浴びせられています！ゴリさんに1000のダメージ。
一方、神楽ちゃんと沖田さんは拳と拳の闘いです。
いつも通り過ぎて何のコメントもありません！
土方さんは…１０袋という快挙を達成しました。




そう。これが、いつも通りの日常
汚い言動でさえ、相手を信じる、想う温かさを感じる。明るく響く声に意図せず笑みが零れる
……ずっと避けていた。深く人と繋がることを
失いたくなかった。離れてくのが怖かった
もう何も失いたくなかった
でも……分かった
今、こうして一緒に笑えることそれだけでいいんだ
そして、誰かを笑顔にできたら
失う事を恐れていたら、何も得る事は出来ない

参拾 残業は嫌だ→←弐捌 食堂のおかん

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