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本気 ページ22

〚鬼狩りSide〛


油断していた。息が上がっている。


目の前の二匹の鬼たちは、どちらも少しも強くなんてない。それなのに、不覚にも攻撃をもろに受けてしまった。


姉一匹なら殺れたと思う。


この鬼、身のこなしは悪くない。しかしまだ血鬼術の精度が荒いので、比較的避けるのは簡単だ。


言うまでもなく、妹の方も大したことはなかった。


姉に比べ鬼になってからまだ日が浅いのか、単に実力がないだけなのか。それは俺の知ったことではないが、いずれにせよ実力が俺の敵ではなかったはずだ。


言い訳をするつもりはないが、どちらか片方しかいなければ瞬殺だっただろう。


俺の階級は丁で、柱に比べれば下の下だろうが、位の中では上位。今まで何体も鬼を斬ってきた。


だからそれなりに実力はあるはずだった。


でも、この鬼たちは今までの鬼と一体何が違うのだろう?


考えて、すぐにその理由が思い当たった。


お互いを、補い合っているのだ。


どんな鬼にも、攻撃や防御をする上での長所や短所というものがある。


どんなに強い人間にだって何かしら短所があり、それは鬼も同じ。


お互いの短所を突く攻撃をすることで、戦いを有利に導くのだ。


しかし、目の前の二匹の鬼たちは、そのお互いの短所をうまく補い合っているように見える。


姉の短所を突く攻撃をしても、妹に防御されれば姉には効かない。その逆もまた然りだ。


だから、二匹を殺るためにはその防御を上回る攻撃をせねばならない。


・・・できるのか、俺に?


柄にもなく、弱音を吐いた俺。自分のことなのに、思わず驚いてしまった。


どうしたんだ、お前らしくない。お前にできないわけがないだろう。


そう言って自分で自分を鼓舞し、俺は呼吸を整えた。


絶対に、こいつらは今ここで俺が殺る。








〚ASide〛


鬼狩りが、私達をまっすぐ見据えた。


その目に、先程まではなかった光が宿っている。


殺る気だな。


表情を見て、理解する。


私達も気を引き締めなければ。目の前の鬼狩りは、先程の攻撃が通用したとはいえ決して弱くないのだ。


お互いがお互いを活かし合わなければ勝機はない。


鬼狩りの向こう側にいる千花に目配せをする。千花も、しっかりと頷いてくれた。


この戦いで、負けるわけにはいかない。


同じ兄妹として戦って命を落とした、大好きだったあの二人のためにも。

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緋月 - たまきさん» うまかった!(^^) (2023年2月21日 13時) (レス) id: eec4e6d19c (このIDを非表示/違反報告)
たまき(プロフ) - 緋月さん» あねwwならよかった (2023年2月21日 12時) (レス) id: 10bfc6b38c (このIDを非表示/違反報告)
緋月 - たまきさん» まぁ、2つ食べれたからよかったんだけどねw (2023年2月21日 8時) (レス) id: eec4e6d19c (このIDを非表示/違反報告)
たまき(プロフ) - 緋月さん» 忘れるな!?当日に忘れるな!!w (2023年2月21日 7時) (レス) id: 10bfc6b38c (このIDを非表示/違反報告)
緋月 - たまきさん» ありがとう!🐜ケーキは今朝食べた。昨日は忘れてたらしい (2023年2月20日 15時) (レス) id: eec4e6d19c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たまき | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年12月31日 18時

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