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後ろでヒュッと空気を切る音がした。


嫌な予感がして、その場から飛び退る。


私がさっきまで座っていた丸太が、物凄い音を立てて砕け散っていった。


「…oh…」


口から声が漏れる。


いや、うっかり当たってたら死んでただろ私。あんな攻撃、かすっただけでも大怪我だぞ、多分。


体制を整え、私を殺ろうとした相手の姿を確認する。


私の後ろにいたのは、ホワイトタイガーに似た見た目の生き物だった。


見た目は動物っぽいのに後足だけで立っているのはなんでなんだ。


そして、でかい。


見上げたら首が痛くなるほどでかい。


このでかい生き物が、私に倒せるのか?そう不安になるほどだった。


RPGの敵キャラの一人だろうが、もはや怪物ではないか。


怪物が大きく口を開けて咆哮した。


耳が痛くなるほど大きな声が空気を震わせる。


その声に、思わずたじろいでしまった。


怪物の目に狂気が宿っている。


次の瞬間、そいつが私に向けて突進してきた。


「うおおおおおおお!?」


叫んで逃げる。


図体の割にすばしっこいなこいつ!


木の隙間を縫って私は走った。身体が大きいあの怪物なら、進む速度が落ちるだろうと思ったのだ。勿論私の速度も落ちるが、怪物に比べれば比較的ましだろうと考えた。


しかし、そんな私の苦労を知ってか知らずか、その怪物は木を平然と折り、裂き、粉々にしながら追いかけてきた。


「いやなんなのこいつ!力!力怖いって!!」


馬鹿力なのは、私が座っていた丸太を破壊した時点で分かっていたことではあった。


でも、私はその力を”全力を込めたもの”と勝手に認識していたのだろう。だから、そんな力は何度も出せるはずないのだと思いこんでしまった。


どうやら、あの怪物は人の常識というものが一切通用しないらしい。


そうこうしていると、気づけば目の前に崖が迫っていた。


…え?なんで?


後で分かったのだが、私は必死に逃げすぎてまだ行ったことのない場所へと突き進んでいたらしい。


しかし今の私にそんなことがわかるはずもなく、私はただただ混乱してしまった。


これ、やばくない?


今更ながら思う。


怪物に向き直りながらも後ずさりすると、背中が岩に当たった。これ以上は下がれない。


ここがどこかも分からないので、助けを呼ぶ術だってないのだ。


…ゲームの中で死んだらどうなるんだろう?リスポーンとかできるのかな…?


怪物に追い詰められた私は、ぼんやりとそんなことを考えていた。

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たまき - やほ。本人です。ネットワーク障害でpc使えなくなったので今日は来れないごめん。これはおじいちゃんのスマホw (2023年1月29日 8時) (レス) id: 552d662989 (このIDを非表示/違反報告)
キル坊(プロフ) - 凛々さん» コメントありがとうございます!こちらの作品でコラボさせていただいているキル坊と申します!お褒めの言葉とても嬉しいです、更新頑張れます!ありがとうございます! (2023年1月27日 18時) (レス) id: a4a1b981d8 (このIDを非表示/違反報告)
たまき(プロフ) - 凛々さん» コメントありがとうございます!私のアイコンはpicrewの「少年少女好き?」様で作らせていただきました。 (2023年1月27日 18時) (レス) id: ad7268cde5 (このIDを非表示/違反報告)
凛々 - 更新頑張ってください、あと、気になったのですが、たまきさんのプロフィールの画像ってどこで作られたものですか? (2023年1月27日 18時) (レス) id: 1b4f4241a2 (このIDを非表示/違反報告)
凛々 - この作品大好きです! (2023年1月27日 18時) (レス) id: 1b4f4241a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たまき x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年12月13日 16時

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