【銀魂】万事屋一の美少女は金より銀がお好き

帰ってきた ページ27

「･･つくづく甘い連中だ。

銀時、これがお前の取り戻した現実だ。見ろ、敵一人止めを刺せん情けねェ仲間を。見ろ、一人では何も出来なかった脆弱な己を！

俺が手を下さずとも、不完全体はいずれ滅ぶことになろうよ」



「お前ェの言う通りだ、俺は一人じゃ何もできねェ。ここに居んのはみんな欠点抱えた欠陥品ばかりだ。

でも、だからこそ俺達は欠けたものを補おうと支え合う。―――――――――紛れもねェ、完全無欠の主人公だよ。

気に食わねーならまた来い。いつでも相手してやるよ。」


じゃーな、不完全体プラモデル、と今度こそ歩を進める銀さん。



「待て！俺が不完全体だと！？訂正しろ！！」


「いいえ、貴方はもう不完全体ですよ。人の記憶に自らを刻み込むことしか考えなかった貴方が、自らの魂に誰かを刻むことができたのだから。

貴方の仲間が守ってくれた命を、大切に。」



それだけ言って、たまは私たちを追ってきた。



「･･新八君、神楽ちゃん。」


「「何 アルカ/ですか ？」」


「土下座周り、付き合うよ。私にも責任はある訳だし」


「でもAさんは、」


「私は記憶が消えてなかったんだから、その分2人より危機感はあった。でも何も出来なかった、しなかった。だから、私も行かせて？」


「･･･分かりました。」



それだけ話をつけて、前を見る。


見慣れた、銀色だ。


この前は小さく見えた背中も、今はいつも通り頼もしい。




「―――――銀さぁぁぁん！！」


聞こえたのは、さっちゃんの声。



「「「「おかえりなさーーーい！！！」」」」




見慣れた仲間の声と顔に、あぁ、帰ってきた、と改めて感じた。

一回辛さを味わってくればいい→←後は好きに

ラッキーキャラ

来島また子

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