#4 ページ6
A視点
『きっと、覚えてないよなぁ』
だって1年以上経ってるし、何より私が忘れていた。
マンジロー達も忘れているに違いない。
そう考え始めたら途端に悲しくなって荷解きなんて手につかなくなってしまった。
『でも、早めに近所の人に菓子折持って挨拶に行かないと……』
ばあちゃんから持たせてもらった菓子折を出して、挨拶に備えようと思ったら何故か菓子折は9つある。
向こう3軒両隣2軒に裏の世帯3軒も合わせたら1つ余るはず。
もう一度菓子折の入っていた袋を見ると、メモが1枚入っていた。
"菓子折は向こう3軒、両隣2軒、裏の世帯3軒。
そして、
佐野さんの道場にもよろしくね"
……おっと?佐野ってまさかあの佐野?
いや、でも道場やってる佐野さんだから違……、くないわ。
完全にマンジローのところだ。
確か佐野家と知り合ったのもじいちゃん同士の関係だった気がする。色々思い出してきたぞ。
不安だなぁ……。もうすでに泣きそう。
辛いからこの家は後回しにしよう、そうしよう。
『業者が来た後の挨拶になってしまってすみません!私は隣に引っ越してきた丹川 Aと申します。これからよろしくお願いします。こちら挨拶の手土産になります』
「あ、丹川さんの娘さん!?大きくなったわね〜。ここ最近お盆に帰って来なかったから土地勘とか忘れちゃってると思うけど、また何でも聞いてね?」
『本当ですか!?ありがとうございます、都会には慣れていないのですごく助かります』
みたいな会話を8軒分した。周りの方は覚えてくれてるものなんだなぁ。
私なんか5軒くらいしか思い出せなかった、申し訳ない。
……さて、両親とは違ってばあちゃんの精巧な地図を頼りに、佐野家へのたどり着いた。
めちゃくちゃ緊張するなぁ!!
この緊張感嫌いすぎる。
なんて情けなく緊張していると横からジャリっと靴がが地面に擦れる音が2足分聞こえた。
その音に過敏に反応するとそこには、ピンクゴールドの髪と
金色の辮髪に龍の刺青の2人組。
「ねぇ、うちの前で何やってんの?」
紛うことなきマンジローとドラケンだ!!
396人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
希 要(プロフ) - あいさん» 紛らわしい表現をすみません!「殺.そうとした」という表現だと未遂や、やろうとしたけど無理だった的なニュアンスになってしまうかと思い、そう表現しました。混乱させてしまいすみません! (2021年10月8日 22時) (レス) @page40 id: d0c954cf97 (このIDを非表示/違反報告)
あい - あ、すみません💦ちょっと飛ばしちゃったみたいです…生きてるってちゃんと書いてありましたね (2021年10月8日 19時) (レス) id: b9012f6ce3 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 最新とっても嬉しいんですけど、真一郎くんって27話らへんでは生きてる設定だった気がします… (2021年10月8日 19時) (レス) @page29 id: b9012f6ce3 (このIDを非表示/違反報告)
希 要(プロフ) - あんこらさん» 2周もしてくださってる!?ありがとうございます、感無量です……!楽しんでいただけてめちゃくちゃ嬉しい……!作者冥利に尽きます!これからも楽しんでいただけたら幸いです! (2021年10月6日 22時) (レス) id: d0c954cf97 (このIDを非表示/違反報告)
あんこら - 読むのめちゃ楽しいです〜!もう2周してしまった… (2021年10月6日 17時) (レス) @page37 id: c635b6e2f1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:希 要 | 作成日時:2021年9月24日 15時