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シンイチロー視点
あの後、ようやく作業を始めて2時間近く経った。
メンテは完了し、あとは明日お客さんに受け渡しをするだけ。
2時間も経てば外は賑わい始め、隣からはガラガラとシャッターをあげる音も聞こえ始めてきた。
シン「よっし、」
『メンテナンス終わったの?』
シン「おう。一緒に帰んぞ」
シン「お?」
『あ、』
マイ「お。Aー……って、あ?」
家まで帰っていると、店に来るつもりだったのかマンジローと会った。
遠くからAを呼ぶ声から、珍しく朝から機嫌がいいなと思っていれば俺を見た瞬間顔が険しくなる。
なんだよ、失礼なやつだなーと思っていればズカズカと歩いて来て横にいるAを俺の横から引き剥がす。
『なんでマンジロー怒ってんの?どうした?』
マイ「怒ってねーし!シンイチローと何やってたんだよ」
『散歩してたら偶然会っただけ。シンイチローくんも作業があるから、お店にお邪魔させてもらって……あの、マンジロー?なんで怒って……』
マイ「シンイチローと一緒にいんのがなんかムカつくの!」
明らかに嫉妬している。
マンジローは昔から俺がAをもう一人の妹みたいに接してることは知ってるはずだ。
なのに並んでるだけで嫉妬されるなんてまさか、本当に__。
シン「……盗ったわけじゃねーって。Aのこと好きすぎて嫉妬か?」
マイ「は?俺が?別にそんなんじゃ、」
横にいるAに視線を移すと、
バッチリ二人は目が合った。感情のブレを察したのか、
Aは不思議そうな顔をしてマンジローをじっと見つめて
『どうした?』
と、ただ一言心配した。
それにマンジローは目を見開き固まる。
……今の絶対に好きになった瞬間だよなァ。
正気に戻ったのか、フイと顔背けた。
マイ「……昼過ぎにまた家行くから、待ってろ」
『またツーリング?やった!』
あー……、そういうとこだぞA。
あんな嬉しそうな顔されたら好きになるのも頷ける。
Aだから手出す気とか全くねーけど、他の女の子だったら俺は完全に惚れてるやつ。
……こっそりエマに教えとくか。
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希 要(プロフ) - あいさん» 紛らわしい表現をすみません!「殺.そうとした」という表現だと未遂や、やろうとしたけど無理だった的なニュアンスになってしまうかと思い、そう表現しました。混乱させてしまいすみません! (2021年10月8日 22時) (レス) @page40 id: d0c954cf97 (このIDを非表示/違反報告)
あい - あ、すみません💦ちょっと飛ばしちゃったみたいです…生きてるってちゃんと書いてありましたね (2021年10月8日 19時) (レス) id: b9012f6ce3 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 最新とっても嬉しいんですけど、真一郎くんって27話らへんでは生きてる設定だった気がします… (2021年10月8日 19時) (レス) @page29 id: b9012f6ce3 (このIDを非表示/違反報告)
希 要(プロフ) - あんこらさん» 2周もしてくださってる!?ありがとうございます、感無量です……!楽しんでいただけてめちゃくちゃ嬉しい……!作者冥利に尽きます!これからも楽しんでいただけたら幸いです! (2021年10月6日 22時) (レス) id: d0c954cf97 (このIDを非表示/違反報告)
あんこら - 読むのめちゃ楽しいです〜!もう2周してしまった… (2021年10月6日 17時) (レス) @page37 id: c635b6e2f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:希 要 | 作成日時:2021年9月24日 15時