検索窓
今日:8 hit、昨日:31 hit、合計:173,739 hit

#28 ページ30

シンイチロー視点



あの後、ようやく作業を始めて2時間近く経った。
メンテは完了し、あとは明日お客さんに受け渡しをするだけ。

2時間も経てば外は賑わい始め、隣からはガラガラとシャッターをあげる音も聞こえ始めてきた。



シン「よっし、」


『メンテナンス終わったの?』


シン「おう。一緒に帰んぞ」




シン「お?」


『あ、』


マイ「お。Aー……って、あ?」



家まで帰っていると、店に来るつもりだったのかマンジローと会った。
遠くからAを呼ぶ声から、珍しく朝から機嫌がいいなと思っていれば俺を見た瞬間顔が険しくなる。
なんだよ、失礼なやつだなーと思っていればズカズカと歩いて来て横にいるAを俺の横から引き剥がす。



『なんでマンジロー怒ってんの?どうした?』


マイ「怒ってねーし!シンイチローと何やってたんだよ」


『散歩してたら偶然会っただけ。シンイチローくんも作業があるから、お店にお邪魔させてもらって……あの、マンジロー?なんで怒って……』


マイ「シンイチローと一緒にいんのがなんかムカつくの!」



明らかに嫉妬している。
マンジローは昔から俺がAをもう一人の妹みたいに接してることは知ってるはずだ。

なのに並んでるだけで嫉妬されるなんてまさか、本当に__。



シン「……盗ったわけじゃねーって。Aのこと好きすぎて嫉妬か?」


マイ「は?俺が?別にそんなんじゃ、」



横にいるAに視線を移すと、
バッチリ二人は目が合った。感情のブレを察したのか、
Aは不思議そうな顔をしてマンジローをじっと見つめて



『どうした?』



と、ただ一言心配した。
それにマンジローは目を見開き固まる。
……今の絶対に好きになった瞬間だよなァ。
正気に戻ったのか、フイと顔背けた。



マイ「……昼過ぎにまた家行くから、待ってろ」


『またツーリング?やった!』



あー……、そういうとこだぞA。
あんな嬉しそうな顔されたら好きになるのも頷ける。
Aだから手出す気とか全くねーけど、他の女の子だったら俺は完全に惚れてるやつ。





……こっそりエマに教えとくか。

#29→←#27(※内容変更しました)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (152 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
396人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

希 要(プロフ) - あいさん» 紛らわしい表現をすみません!「殺.そうとした」という表現だと未遂や、やろうとしたけど無理だった的なニュアンスになってしまうかと思い、そう表現しました。混乱させてしまいすみません! (2021年10月8日 22時) (レス) @page40 id: d0c954cf97 (このIDを非表示/違反報告)
あい - あ、すみません💦ちょっと飛ばしちゃったみたいです…生きてるってちゃんと書いてありましたね (2021年10月8日 19時) (レス) id: b9012f6ce3 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 最新とっても嬉しいんですけど、真一郎くんって27話らへんでは生きてる設定だった気がします… (2021年10月8日 19時) (レス) @page29 id: b9012f6ce3 (このIDを非表示/違反報告)
希 要(プロフ) - あんこらさん» 2周もしてくださってる!?ありがとうございます、感無量です……!楽しんでいただけてめちゃくちゃ嬉しい……!作者冥利に尽きます!これからも楽しんでいただけたら幸いです! (2021年10月6日 22時) (レス) id: d0c954cf97 (このIDを非表示/違反報告)
あんこら - 読むのめちゃ楽しいです〜!もう2周してしまった… (2021年10月6日 17時) (レス) @page37 id: c635b6e2f1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:希 要 | 作成日時:2021年9月24日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。