田舎育ちのハイパー野生児が世間知らず過ぎてヤバすぎる【東京卍リベンジャーズ】

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A視点


あの後、廃工場からマンジローと共に離れそのまま家に送ってもらった。
激しい運動をしたあとだからもう一度お風呂に入り、特攻服を洗濯してすぐさま眠りについた。



午前4:00。
農家の孫の朝は早い。
田舎にいた頃、農作業中に体力の摩耗を避けるべく早朝の涼しい時間帯に作業をしていたため、この習慣が染み付いてしまっている。

それはどうやら夜が遅くなっても変わらなかったらしく、
この時間に目覚めてしまった。
身支度を整えて朝食を済ませても、どこのお店も開店していないだろうから余った時間がもったいない。


……散歩でもするか。



「オイ、お前」


『えっ？』



自分のわかる範囲で散歩をしていたら見知らぬ不良に話しかけられた。不良でもこんな時間に起きてるのね。
農家みたいな生活する不良もいるんだなぁと思っていると、
どうやらただの弱いものいじめではなく、私を目的として話しかけてきたらしい。



「昨日の抗争から噂が絶えねぇんだよ。ゲタ履いた東卍の女がめちゃくちゃ強ぇってな」


『マジか』



そんな噂広まるの早くない？どこから漏れた。
昨日の夜の話だよな、まだ半日も経ってないのに早くない？
情報の広まる速さにビックリしていると、前の不良はまだ話を続ける。



「でも俺は思うわけ？マイキーよりチビでしかも女が。強ぇわけねぇだろって」


『ふーん』



あ、これは昨日の魁戦みたいにやっちゃっていいやつ。
めちゃくちゃ馬鹿にされてるし、笑うだけ笑ってガハハと気分良さそうに帰っていくだけの弱い人だ。

なので、話もできる限り聞いたし、その人のクルックルの髪を(※彼女はパンチパーマを知りません)掴んでコンクリートに額を叩きつけた。
そうしたら伸されたらしいので、一応通行の邪魔にならないよう端に蹴飛ばしておいた。



あ、朝早いんじゃなくてこれから寝るの時間だったのか。
別に農家みたいなわけじゃなかったことに気づいた。

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