田舎育ちのハイパー野生児が世間知らず過ぎてヤバすぎる【東京卍リベンジャーズ】

#21 ページ23

A視点



と言うわけでバイクを持ってない私はまたマンジローの後ろに乗らされ、あれよあれよと抗争のフィールドとなる廃工場に連れてこられました。なんでこんな事に。



ドラ「全員整列！！」



ドラケンが声を張れば、それに呼応して全部隊はぴしりと整列した。副総長のお力すげぇ。
敵チームの総長とマンジローが相見える。
明らかに体躯は相手の方がデカいし何より多分年上だ。

でも圧倒的にマンジローの方が強いんだろうな。
あちらの大将さんは東卍を馬鹿にするだけで、しっかりと敵を見据えていない。負けるやつの絶対条件だ。
マンジローを見ていた大将さんは私と目が合う。
普通に不愉快だわ。栗のイガ投げつけたい。



「ははは！無敵のマイキーがついに女を侍らすようになったか！こりゃ大ニュースだな！この抗争に勝って奪っちまおうか？」



うっっっっわ！！！！！気っっっ持ち悪！！！！
めちゃくちゃ鳥肌立った！！
うわぁぁぁあ！！気持ち悪！気持ち悪！

総長！！コイツやっちゃってもいいですか！


内心でめちゃくちゃ荒ぶるのは私だけかと思っていたが、
もうマンジローとドラケンは内側で鬼神と化していた。
どえらい低い声出てますけど大丈夫ですか。



「まずは魁戦だ！こっちからはチーム1の鉄砲玉を出そう」



出てきたのは縦に体躯が恵まれているタイプ。
でも拳等を見れば殺傷力が高そうなパンチが繰り出せそうだ。
相手の言うことに間違いは無さそうだ。
すごい殴りたい。
大将が気持ち悪すぎたから部下も連帯責任で落とし前つけさせましょうよ。

そう訴えたい……！と思っていたらマンジローが後ろを振り返って肩にポンと手を置いた。



マイ「A、行ってこい。今めっっちゃ胸糞悪ぃだろ？」



ニッコリと笑うマンジロー。
はい！はい！喜んで！！
さすが総長さま……！部下の気持ちをよくわかってる……！
将来はいい社長さんになるんじゃないかな！！
いや、マンジローだから無理か。
秘書さんの気苦労絶えなさそう。



私は鉄砲玉の前に立つ。
さぁ、初陣だ。

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