田舎育ちのハイパー野生児が世間知らず過ぎてヤバすぎる【東京卍リベンジャーズ】

#19 ページ21

A視点



後ろに乗り、連れてこられたのは神社だった。

見覚えのあるこの神社は、件のシンイチローくんに仕掛けたセミたちを仕入れた思い出の場所だ。



『あ！この神社！』


マイ「懐かしーだろ？武蔵神社」


『うん』


マイ「ここが今俺たち東卍の集会場所だ」


ドラ「やっと来たか。もう全員集まってるぜ」


マイ「サンキュー、ケンチン。んじゃ着いてこい」


ドラ「俺の後ろに立っときゃいい。行くぞ」


『了解！』



ドラケンの後ろに続けば、そこにはズラっと人が整列していた。この人たちが全員東卍のメンバーなのか。

私たちが階段を上がりきった時、メンバー全員90度の礼をし総長と副総長に挨拶をする。



「「「「「お疲れ様です！！！」」」」」



すっっっご……、壮観だな。
真ん中だけ綺麗に道が作られているので、二人はそこを歩いて行く。私もその後ろに続く。
なんかこの二人が総長と副総長なんだって再認識させられる。
私の前では現代語講座の講師だからな。

でも二人はその役職ゆえか、普段とは違う雰囲気を纏っている。
中学生にしては大人すぎる雰囲気だ。
私の知るマンジローと少し離れている気がする。



マイ「今日はいつもより早く集まってもらって感謝する。
後に控える抗争の前に伝えておきたいことがあるからだ。

丹川 A！前へ！」



名指しで呼ばれたので前へ出る。
普段は友達でも今は総長とその部下という立場だから弁えなければ。決して背を向けてはダメだ。
無礼に値する。



「女……?」


「なんで東卍の集会に……」


「特攻服着てるぞ」



まぁ想像通りといった反応だ。
まぁしかし、自分だって男だったら突然男の群れに一人女の子が混じってきたら同じ反応をするだろう。
目の前の彼らの反応は致し方ないものだと受け止めよう。



マイ「今、前にいる丹川 Aは新しく東卍のメンバーとなった。皆は女が何故と思うだろうが、実力は確かだ。それは総長である俺も副総長であるケンチンも認めている」

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