田舎育ちのハイパー野生児が世間知らず過ぎてヤバすぎる【東京卍リベンジャーズ】

#12 ページ14

A視点


『まだメンバーとして迎え入れてくれるかな』



私がそう言うと、マンジローは嬉しいけど素直に喜べないようだった。

そりゃそうだ、私は女だし喧嘩相手は男。
不安になるのもわかる。

自分の勝手な判断で東京卍會に入れて大怪我でもさせたらと思うと頷けないのだろう。



『言いたいことは大体察してる。
けど、私だってマンジローやドラケン、ケースケ、東京卍會
のメンバーに大怪我負ってほしくない』


マイ「でも、」


『でもじゃねーよ』



マンジローが煮え切らないので、イラッときた。

心配してくれてるのは嬉しいけど、私だって軽口叩いてるわけじゃない。

せっかくまた会えたのに知らないところで皆が怪我をして、
取り返しのつかないことになってたら私は絶対後悔する。

だから入りたいと思った。それなのにコイツときたら。


＿＿＿＿そんなに心配なら分からせるまで。



マイ「！」



マンジローの首をハイキックで思いっきり狙ってやった。
割と強めに入った気がする。

まぁ、直前で防がれてしまったが。



マイ「ってぇな！いきなり何すんだ！！」


『ほら、昔から相手を認めさせるには力で物を言わせるじゃん？それ』


マイ「『それ』じゃねーわ！痛てぇんだよ、バカ！」



当たり前じゃん、力不足を心配されてるなら力で物言わすしかなくない？
じゃあ他にどうしろって言うんだ。



『喧嘩が強かったら入れてくれるんだろ？手紙にもそう書いてあるもんな？マンジロー』


マイ「あーもう分かった！さっきの蹴り、めちゃくちゃ強かった。お前は昔よりさらに強くなってる」


『お？ということは？』



分かりきった返答にニヤニヤしてしまう。
マンジローも認めざるを得なかったのかガシガシと頭を掻いている。

愉悦！愉悦よなァ！！
自分の方が優位だと思ってたのに、突然脚を引っ掛けられ体勢を崩されて焦るイノシシを嘲笑った時ぐらい気分がいい。



マイ「いーよ。今日からお前も東卍メンバーね」


『やっと認めたか』


マイ「やり方が荒すぎんだよ。バジよりひでー」


『は！？ケースケよりは100倍マシ、取り消せ！』



あのやり方は稀代の馬鹿、ケースケより絶対マシだ。
絶対ケースケならそのまま1対1始める。

私の方が100倍マシ。絶対マシ。

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