田舎育ちのハイパー野生児が世間知らず過ぎてヤバすぎる【東京卍リベンジャーズ】

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A視点


あまりにも私が世間知らずすぎるため、外へ連れ出された。

住宅街を少し進んだらすぐ大通りに出て景色はガラッと変わってしまい、一瞬何が起こったのか分からなかった。
これが都会マジック……？

というか東京は首都なだけあって人口がいちばん多い都道府県だけど、人が住める場所あるのこれ？
見渡す限りお店じゃん。



マイ「着いたよ。スーパー」


『……デケェな、オイ』


ドラ「初手の感想デカさからかよ」



マンジローとドラケンになすがままに連れてこられたのは、
かなりデカい建物。

マンジローが言うには"スーパー"と言うらしい。
一体ここで何をするんだ……？



ドラ「両親が来るまで一人なら、食材調達もできねぇとまずいだろ」


『えっ！？ここ食材売り場なの！？』



私のリアクションにドラケンがマンジローを見るけど、
マンジローは「そりゃそうでしょ。だってAだぜ？」と言わんばかりに私を見てドラケンとアイコンタクトをした。

馬鹿にされたことを訂正させたかったけど、こればっかりは怒れないので我慢した。



『食材売り場って言っても何売ってるの？肉？魚？』


マイ「んなの売ってるに決まってんじゃん。肉と魚は当然、野菜と卵だってあるに決まって……」


『……えっと、マンジロー。ちょっといい？』


マイ「なに？」


『野菜と卵って、わざわざ買うの……？』



野菜と卵は自給自足なんじゃ……。




ドラ「オイ、A。お前、じいちゃんかばあちゃんに育てた野菜をどうするか聞いたことあるか？」


『家で食べるか、買ってもらうかって……』


ドラ「よーく考えろ、買ってもらうかって誰に売ってんだよ？」


『工場の人に売るって、』



……あ。
これは、やばい。何か逆鱗に触れたやつだ。

さすがにヤバいと思ってドラケンからの怒号を覚悟したが、
上から降ってきたのはめちゃくちゃ大きい溜息だった。



ドラ「はぁ〜……、ほんっとお前なぁ……。いいか、とりあえず食材は全部スーパーで買う。今回はこれだけ覚えて帰れ」


『はい……』



もしかしなくとも、これは怒りを通り越して呆れられてる。
ごめんなさいドラケン先生……。
こんなに困らせるとは思ってませんでした。




マイ「ケンチンが優しくてよかったな……」



そう言ったマンジローがどこか遠い目をしていた気がする。

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