井戸で冥界へ ページ15
やっほ〜。晴明だよ。ついに冥界へ行きます!
「では、よろしくお願いいたします。」
「任せてください!道長様。」
僕達は道長様に別れを告げ、冥界にいる閻魔大王の右腕(秘書みたいなものかな?)をやっている小野篁の所へ行った。
〜小野篁の家〜
「篁〜、来たよ〜」
「あ、晴明か。今日は何しに?」
「冥界へ連れていってほしいんだ。」
そう言うと、篁はびっくりした顔で僕と博雅と保憲の顔を二、三度見た。
まぁ、冥界へ連れていってほしいと自分で言う人ってそうそういないもんね。
「晴明、それ本気か⁉」
「うん、本気。」
「でもなんでそんなに冥界へ行きたいって言うんだ?」
「実は…」
僕達は篁に、雷が落ちる異変が起きたこと、道長様の前に菅原道真が現れたこと、道真の恨みに師匠が飲み込まれてしまったこと等をすべて話した。
「はぁ、そんなことが……。」
「お願い。冥界へ連れていって!」
「…よし。わかった!」
そう言うと、篁は庭にある井戸の蓋を開けた。(ここから篁は毎晩冥界に通っているんだ。)
「じゃあ、気を付けて行ってこい。」
「うん!」
「道長様をよろしくお願いします。」
「行ってきます!」
僕達は井戸に飛び込んだ。この永く続く暗闇を抜ければ、冥界へ着く。
師匠、待っててください!この晴明が貴方を助けに行きます!
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あずきいろ
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安倍晴明
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作者名:なにガワ(元なにぬねNO) x他3人 | 作成日時:2017年12月21日 19時