深海奏汰の妹ですが何か？ (ページ17)

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ジュウロクページ17

「深海先輩…って！！あの時の！！」

全く…兄様との憩いの時間を邪魔するなんて…一体誰です………

『あ！黒髪の…！！えっと…南雲さん！』

兄様と同じユニットの方…でしたよね？流星ブラックの南雲鉄虎さん…！履修済みです。

『あの…南雲さん…あの時は少々焦って血が上っていたようです…失礼な態度をとってしまい申し訳ありませんでした』

「いやいいんスよ。こっちこそ全く状況理解できてなかったし…俺も謝りたいと思ってたんスよ。」

えっ…？

思わずそう声を上げてしまいました。
南雲さんは全く悪いことしてないですし…全く心当たりがありません…

「止める時腕強く握りしめちゃって後悔してるんス！」

え？いや確かにそんなこともありましたが…
完全に私が悪いのに…

『大丈夫です！！謝らないで下さい！！』

「いやでも痛かったスよね？」

『まぁ痛かったですけど…その後の守沢さんの余計な一言の方が傷付いたので全く気にする必要はありませんよ！』

「え、守沢先輩何言ったんスか」

「そういえばてとらぼくをよんでたようですけどなにかごようですか？」

兄様に話しかけられハッとしたようにおもいだしてらっしゃいました。

どうやら南雲さんはレッスンの合間に私に会いに来て下さった兄様を呼びに来たらしいです。

「あ！せっかくだから妹さんも一緒に来たらどうっスか？」

『え？よろしいんですか？』

「もちろんっスよ！」

不安になった私は兄様に目配せしました。

すると兄様は愛らしい満面笑みで大きく頷いてくださいました。

こんなに可愛い兄様がいて良いのでしょうか…？
もしかして…世界を救えるんじゃ…

そんなことを考えていると南雲さんに「じゃあ行くっスよ〜」と言われふと我に返り後に続いた。