深海奏汰の妹ですが何か？ (ページ14)

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ジュウサンページ14

私達が着いたところは先程の駅周辺とはフンイキがガラリと変わった緑が溢れる所でした。

ここのどこかに兄様がいればいいのですが…どのようにして会いに行きましょうか…

「A〜」

『ひゃあ！り、凛月さん！？』

考え事をしていると凛月さんが急に後ろから抱きついてきました。

「疲れたからおんぶ…」

『え、？お、、おんぶですか？！』

明らかに頼る相手を間違ってますよね？！

こんな身長差では凛月さんが地面に着いてしまって運べないじゃありませんか！

『できることならお運びしたいのですが…』

困り果てていると泉様が凛月さんに向かって怒鳴り始めました。

「ちょっとくまくん！？Aに運べるわけないでしょぉ！？」

「ええ…甘えてみようかなって思ったのになぁ」

「ふざけるのも大概にしなよねぇ？」

「セッちゃん怒りすぎ…ハゲるよ？」

「はぁ！？ちょ〜ウザイんだけどぉ！？」

「落ち着いて泉ちゃん…！時差で眠くてイライラしてるのよね？そんな時はアロマがオススメよ？」

はぁ！？違うんだけどぉ！という泉様の声が響き渡る。

『ふふ…♪面白い方々ですね』

私は思わず笑いがこぼれてしまいました。

「はぁ…Aが面白いならいいけどさぁ」

「セッちゃんAに甘くない？」

「別にそんなことないけどぉ？」

『ふふふ…♪』

私は凛月さんと泉様のやり取りを見てずっと笑いが止まりませんでした。