深海奏汰の妹ですが何か？ (ページ13)

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ジュウニページ13

「そういえばAさん。どのようにして家出を？」

う…朱桜さん…鋭い質問です…

『えっと…その…』

「柊家といえば厳重な警備で有名じゃないですか」

そ、そうなんですけども…あぁ…どうお答えすれば…

私が答えられずモゴモゴしていると鳴上さんが朱桜さんの方に手をおきこう言いました。

「司ちゃん。そんなにしつこく聞いたら失礼よ？Aちゃんにも色々事情があるだろうし」

鳴上さん…！いや鳴上姉様…！ありがとうございます…助かりました…

まさか兄様に会いたくてついてきたなんて口が裂けても言えませんから！

「ほらあんた達ごちゃごちゃ言ってないでさっさとあるきな？置いてくよ？」

「すいませんAさん…sensitivityなことを聞いてしまって…」

『いえ…大丈夫ですよ！朱桜さんは何も悪くありません！』

そういうと私はテクテクと歩き始めました。

「あらヤダ…とってもいい子だわァ♪」

「さすがは柊家の次女ですね…！私も見習わないと…」

「確かにスーちゃんはもっと落ち着いた方がいいかもねぇ」

「いつもは落ち着いていないみたいに言わないでください！」

そんな他愛のない会話をしながら歩いていとようやく合宿所に着きました。