【ハイキュー】隣の席の佐藤さん。【孤爪研磨】 (ページ7)

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７話ページ7

五月、

もう私達一年生もだいぶ学校にも部活にも慣れた

そして、変わったことといえば

黒「あ、佐藤チャン。悪いけど研磨よんでくれ。」

黒尾先輩と少しだけ話すようになったこと。

「あ、りょーかいでーす。」

まぁ、孤爪に用なんだけど。

「孤爪ー？黒尾先輩が呼んでるよ。」

それからこづめくんから孤爪になった。

理由なんてない。

ただ一々“くん”付けするのが面倒になっただけ。

孤「分かった。今行く。」

あっちも呼び方そんなに気にしてないみたい。

黒「…うーん。」

孤「…何。気持ち悪い。」

黒「今日も辛辣！！」

孤爪と黒尾先輩は幼馴染だそうだ。

「(いいねぇ、なんかこう、男の友情？)」

私や招ちゃんとは違った感じで見てて面白い。

黒「いやー、佐藤チャンの孤爪呼びがねぇ。」

黒「孤爪、なんて普段聞き慣れないからさ。」

それは研磨って呼べと？

距離近くない？？

孤「…研磨でいいよ。」

「あ、おけ。」

気にしてたのは私だけか。

「(招ちゃん以外の男子の名前を呼ぶの久々)」

ちょっと嬉しかったり。

「(これは友達になれたと思っていい、かな)」

「あれ？じゃあ私は？」

「「佐藤さん/佐藤チャン」」

「あ、はい。」

なぜに…？

孤「なんか、佐藤さん。って感じ。」

どんな感じだよ。

黒「佐藤チャン、てのがいいんだよねー」

「黒尾さんが女子をチャン付けされるの
危ない感じがします。」

なんか、見た目も相まって
脅されたり強請られたりしそう。

ほら、人の秘密とか弱み握るの好きそうじゃない？

黒「君も辛辣ダネ！！！」

孤「あ、もうチャイム鳴る。」

もうそんな時間か。

「戻ろっか、“研磨”。」

「「…。」」

孤「…ふふ。」

「ふっ、慣れないねぇー。」

また距離が縮まった気がする今日この頃。