１１話 ページ11
先輩が、引退した。
「なぁ〜んかさ、先輩がいないって新鮮。」
ま、引退したからなんだけど。…と付け足す、同級生。
「でも、結構勝ち進んだ方なんじゃない？」
割と頑張ったおかげか、男子よりも長く勝っていた
「そぉーんな呑気なこと言ってていーの？
新 エ ー ス ？ 」
「だからそれやめてってー。」
とか、言いつつも、ニヤけます。
《新エース》……ふふ。
そして、研磨も男子の方で新チームのセッター
…黒尾さんの言うところの“脳”をしている
うーん、厨二病くさい。
男子ってそういう言い回し好きなのかな。
招ちゃんも器用で上手だし、レギュラー取れると良いな。
「おはよう、研磨」
孤「…うん。」
なーんでまた暗いんだ。
男バレも3年は引退してるし、1・2年の仲は悪くないように思えるけど…
孤「やっぱり熱血は嫌い…」
「……なんで私の顔見て言うのよ。」
傷つく。
孤「……同級生の山本くん。」
「あ、嗚呼…なるほど。」
びっくりした。
こっちから聞かなくても話してくれるなんて。
ちょっと感激。
「ふふ、」
孤「……。」
「ごめん。」
嫌な顔されちゃった。
私、黒尾先輩みたいな扱いはされたくない。
「…でも、こればっかりはなぁ。」
研磨が一方的に苦手に思ってるんじゃなくて、
山本くんの方にも何かありそうだもん。
「ま、何かあっても私が友達でいるからさ！！」
孤「根本的な解決にはなってない。」
大丈夫、大丈夫。
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作者名：カナデ | 作成日時：2019年10月27日 17時
