違った道の隻眼女6【坂田銀時】

第274話 ページ21

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神威｢こんな早朝、何も言わずに一人でどこいくんだろうね｣








万斉｢.......｣









静かに閉められた襖を見つめる







慣れない着物が肌を擦る








神威｢よいしょっと｣







万斉｢.......｣







神威｢あれ、どこに行くとか聞かないの｣







万斉｢追うのでござろう｣







神威｢いつもなら行くなって言うじゃん｣






万斉｢言ったところでぬしが行かなかったことあるのか｣






神威｢ないね｡


だってあのままだとA、泣いちゃうよ｣







万斉｢松下村塾にいくのであればな｣







神威｢え？｣







万斉｢Aが行くのはそこではない



拙者は散歩に出る｡くれぐれもうちの総督に手は出さぬように｡｣








・・・





で、今に至るわけだけど







昨日は行かないって行っていたここに来るなんて....









神威｢キツくない？｣








貴｢あァ｣









後ろから包むように包帯を巻く








貴｢器用だな｣






神威｢日光避けに俺も巻いてるからだよ



はい｡こっち向いて｣







貴｢.............｣








何かを諦めたような瞳が相変わらず光無く深い｡








神威｢綺麗なあんたの母親だ｡さぞかし綺麗なんだろうね｣








貴｢.......あァ｡綺麗だったさ｡あの人は｣







神威｢あの人は、って


俺はAが＿＿＿＿＿｣






貴｢行くぞ｡これ以上ここにいる訳にはいかねェ｣







神威｢最近無視が多いよ


まぁそういう冷たいところも好＿＿＿｣



貴｢黙れ｡｣

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