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第181話 ページ36









ズキズキと痛む左目を悟られぬよう背を向ける





空を見あげれば青く澄んでいてあの月はどこにもない







貴「お前にはお前の.......


私には私の武士道ってもんがある美がある」







桂「.............」







貴「全て失った?.......違いねェ。


だが私には護るものなどなんぞないし



必要もない。」







桂「お前.......」







貴「私が求めるのはこの世界の破壊と


まっすぐな美しさだけだ」






桂「美だと....?ここのどこに美がある」






貴「ふっ.......」







そっと刀をぬき白光に照らす






貴「刀匠は討つ 刀は斬る

侍は.......なんだろうな




まァなんにせよ


一つの目的のために存在するものは


強くしなやかで美しいんだそうだ




(こいつ)のようにな.......」







桂「..........その刀がお前の美というのか」







貴「あの人の思いものせた刀だ


共に修羅を進んだ刀だ




私にとってはこの上なく美しい


お前がそうやって大切に握っているように」







ヅラの刀も変わっていない



あの頃の全てが詰まった言わば形見。






貴「私には一本の道しか見えちゃいねェ


この美しい刀でこの腐った世界をぶった斬る。




あぜ道に仲間が転がろうが構いやしねェ」






桂「.............A。




さっきも言ったように

俺は今も昔もお前を仲間だと思っている



いつから違った.......俺たちの道は」






貴「ふっ.......。何を言ってやがる


確かに私達は始まりこそ同じ場所だったかもしれねェ


だがあの頃から私達は

てんでバラバラな方角を見て生きていたじゃねェか


私は何も変わっちゃいねェ。

私の見ているもんはあの頃と何も.......」







桂「それがお前の答えなのか


俺や銀時を前にし、俺達の違いを目にしても



お前は変わらぬと言うのか」






貴「.............ヅラァ…。


私はなお前らが国のためだァ仲間のためだァ

剣をとった時もそんなもんどうでもよかったのさ



考えても見ろ。その握った剣。


そいつをくれたのは

そいつの使い方を教えてくれたのは誰だ?


私達に武士道、生きる術を教えてくれたのは誰だ?


私達に生きる世界を与えてくれたのはまぎれもねェ.......





松陽先生だ.......」

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赤砂晋助.(プロフ) - まっちゃむーしゅさん» すみませんありがとうございます(●´▽`●) (2019年3月30日 3時) (レス) id: f23487b2b0 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃむーしゅ(プロフ) - 176話が177話になってますよ。 (2019年3月30日 2時) (レス) id: d836fbb346 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃむーしゅ(プロフ) - くじら雲懐かしいw (2019年3月26日 9時) (レス) id: d836fbb346 (このIDを非表示/違反報告)
Night(プロフ) - 赤砂さんの作る内容メッチャ好きです!!これからも頑張って下さい!! (2019年3月19日 6時) (レス) id: a39d20f6cd (このIDを非表示/違反報告)
麦ちゃん - いつも楽しみに読んでおります。続編おめでとうございます。これからも頑張ってください。応援しております! (2019年3月19日 5時) (レス) id: ad939e8b4e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤砂晋助. | 作成日時:2019年3月19日 1時

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