違った道の隻眼女4【坂田銀時】

第178話 ページ33

・






物置の一角




軋む音とうめき声が響く







貴「よォ｡お苦しみのところ失礼する


お前のお客さんだ」





岡田「.......」





貴「色々派手にやってくれたらしいな


おかげで幕府とやり合う前に

面倒な連中とやり合わなきゃならねェようだ」






岡田「.............」






貴「ヅ.......桂、やったらしな

おまけに銀時ともやり合ったとか」





まァ死んじゃいねェだろうが






岡田「ふ.............」






貴「で？立派なデータは取れたのかい


村田もさぞお喜びだろうよ


やつは自分の剣を強くすることしか

考えてねェからな」






岡田「あんたはどうなんだい」






貴「.............」






草履が地を擦る音の中



煙管をしまい笑みを消す






岡田「昔の同志が簡単にやられちまって

哀しんでいるのか




それとも.......」






.







貴「ほォ.......随分と立派な腕が生えたじゃねェか


仲良くやってるようで安心したよ

文字通り一心同体ってやつか」






岡田「っ.......」







対戦艦用機械機動兵器、ねェ......




私の太刀を受け止めるのに精一杯なんじゃ




あいつには勝てねェかもな.......





いくらあのバカでも刀一本では来まいよ






貴「さっさと片付けてこい」






岡田「.......」





貴「アレェ全部潰したら今回の件は不問にしてやらァ


いずれ連中とはこうなっていただろうしな


...................それから...


二度と私達を同志なんて呼び方すんじゃねェ

そんな甘っちょろいもんじゃねェんだよ

私達は」







岡田「っ.......」







貴「次ィ言ったら、紅桜(そいつ)ごとぶった斬るぞ」

第179話→←第177話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す