検索窓
今日:42 hit、昨日:3 hit、合計:180,060 hit

第163話 ページ18









攘夷戦争.............




あの戦いで得たものは何もない




大切な人を救おうと戦ったのに





あの人も仲間ももう居ない





なんのために戦って




なんのために仲間が死んだかも分からない





『私に触るな』





傷つけた仲間ももう居ない





失うのが怖い




大切なものをもつのが怖い




壊れるのが怖い





何も守れないのが______





.






.






.







.






.



万斉「分かるか、A。」





貴「っ、万斉っ......!」







気づいたら私は万斉を貫いていた


斬りかかった私の刃を万斉は身体で受け止めていた






万斉「聞け、A。」





貴「ま、待て!それよりお前、」





万斉「主は一人ではない」





貴「っ!」





万斉「失うことを恐れ


仲間と距離を置くのをやめるでござる...


信じろ。我ら鬼兵隊を」






貴「し、知らねェ.......何言って__」






万斉「見ろ。主の一太刀を受けても


拙者は生きている。」






貴「お前.......」





万斉「失うばかりではない





"鬼兵隊は終わらない"」






来島「A様!!」




武市「A殿!!」







万斉の言葉に目を見開く




これでもかと言うくらいに深く響く





だがどれだけ右目が開こうと




この左眼が開くことは無い






万斉「もう何も失わせぬ。

信じろ。A。」






貴「万斉.............」





過去から目を逸らしていたのは私か…






前を向くのと逸らすのは違う.......






私は過去を見ていたんじゃない





逃げていただけだ





失う覚悟も得る覚悟もない私に





来島「A様っ.......」





怯える資格すらないか.......





万斉「もう何も泣かぬな?」




貴「は、」




万斉「月を見て泣く事はもう.....」




貴「お前、どこまで私を知っている」





万斉「何も。」






失ってから初めて優しく笑えた気がした



そんな万斉に肩を貸し救護室へ向かう






貴「なんて説明すんだよこれ」




万斉「そのままにござる。総督に刺された」




貴「だからけしかけたのはお前だろ」




万斉「すまぬ。

バカに教えることがあったものだからつい」




貴「で?そのバカは何を学んだ」




万斉「弱さ()でござる」




貴「ふっ...そうかい」






万斉「ところでA」




貴「なんだ」




万斉「主の肩が低くて歩きにく___」




貴「刺すぞ」

第164話→←第162話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (144 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
204人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 坂田銀時 , 成り代わり
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

赤砂晋助.(プロフ) - まっちゃむーしゅさん» すみませんありがとうございます(●´▽`●) (2019年3月30日 3時) (レス) id: f23487b2b0 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃむーしゅ(プロフ) - 176話が177話になってますよ。 (2019年3月30日 2時) (レス) id: d836fbb346 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃむーしゅ(プロフ) - くじら雲懐かしいw (2019年3月26日 9時) (レス) id: d836fbb346 (このIDを非表示/違反報告)
Night(プロフ) - 赤砂さんの作る内容メッチャ好きです!!これからも頑張って下さい!! (2019年3月19日 6時) (レス) id: a39d20f6cd (このIDを非表示/違反報告)
麦ちゃん - いつも楽しみに読んでおります。続編おめでとうございます。これからも頑張ってください。応援しております! (2019年3月19日 5時) (レス) id: ad939e8b4e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:赤砂晋助. | 作成日時:2019年3月19日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。