色を知らないお前に見せたい色、戸惑う色【高杉晋助】

第29話 ページ29

貴方side









貴「あれは青ですか………」






高杉「まぁ、青にも色々あらァ」








あれから高杉様はいつもと変わらず接してくれて





色の事をたくさん教えてくれた









貴「高杉様はお好きな色とかありますか？」







高杉「…なぜだ」






貴「好きな色、と言う概念が羨ましいのです。




周りの方と、なに色が好きか聞き合っている何気ない会話が


とても楽しそうだなと」







高杉「……………悪いな。好きな色、と言われてもピンとこねぇ」






貴「そう言う方もいますよね。



私は何色を好きになるのでしょうか」







高杉「…………………さぁな。



楽しみだな。お前の好きな色………。」








貴「そうですね」







高杉「見つけたら言えよ」






貴「？」






高杉「その色のお前が好きなもん、やるよ。



着物、簪、扇子、耳飾……。なんでも好きなの考えとけよ」







貴「い、いいのですか…？」






高杉「あぁ。」






貴「ふふっ。ありがとうございます



と思うとますます知りたくなりました…」








貴方様の色が………………

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