じゅうろく、じゅうなな ページ18
私が私では無くなる
違う、私は私だ
嗚呼…頭が、痛い___、
『ｯ…、』
ナオミ「Aさん…？」
私は、此れ、は…何…？
何も考えたく、ない。
視界から色が消えて何も見えなくなる
そして音も聞こえなくなって、
最後に感じたのはひんやりとした地面と
打ち付けられる様な痛みだった
ナオミ「Aさん！！」
与謝野「誰か！医務室に運ンどくれ！！」
此れで終われたら、善い日になるのかな。
其処まで考えた私は指1本動かせなくなった
身体から逃げる様に意識を外した
_____________。
異能を開花させた9歳の時から少しづつ
"夢"を見るようになった。
その夢では知らない女の人が血に濡れていて
腕の中で赤ちゃんを抱いて泣き叫んでいる
最初は視界がぼやけていて女の人がいる、
それしか分からなかった
…でも同じ夢を繰り返す内に鮮明になって
女の人の顔も、赤ちゃんを抱えているのも
"何を叫んでいるのか"も分かる様になった
_"誰かｯ…此の子を助けて…ｯ！！"_
_"お願い、私から離してｯ！！"_
女の人の声に気付いてやって来た人が
…お父さんだった。
私はお父さんとお母さんの子供じゃない。
何となく、そんな気はしていたし
血が繋がっていなくてもちゃんと親だった
お父さんがここは危ない、逃げようと
女の人に声を掛けている…けれど
_"早く、離れて…危ないのは…私だｯ"_
女の人は異能力者であれは暴走寸前。
だから娘である私を逃がした
_"御免ね…御免ね…ｯ若しあの人に会ったら
その言葉を最後に"母様"は飲み込まれた
異能力"田園の憂鬱"に。
何故今の私が田園の憂鬱を使えるのか、
…恐らく死ぬ間際に母さんが讓渡したから
『…でも、不完全だった。』
『私が持つには大き過ぎる力だから、
だから母様は異能に飲み込まれた…
不完全な讓渡によって新たに生まれたのが
今の田園の憂鬱…哀しいものだよね』
多分私は長くない。
私が壊れた時、きっと異能は暴走する
だから私はどの組織にも入らない。
『こうなるなら関わらなければ良かった
…なんて、"前の私"も思っていたのかな』
私に繋がれた鎖は重すぎる
このヨコハマという場所を、人達を
皆を守る為なら私は何度でも"繰り返そう"
守れてやっと"私という人間"になって
生まれた意味を理解出来るはずだから_。
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直__nao(プロフ) - コメント失礼します！ゆずみかん様の言い回し等がだざとかちゅやのイケメンが発揮されていて、すごく好きです！応援してます！無理しない程度に頑張ってください(о´∀`о) (2023年1月27日 18時) (
レス) @page22 id: 86640c55e0 (このIDを非表示/違反報告)
kaki氷 - 無表情っていう共通点を見つけてやって来ました☆内心が荒れているのを隠す技術高！と思いました！私ならもうすでににやけまくってますね！ (2023年1月18日 18時) (レス) @page15 id: 3cc8562ddc (このIDを非表示/違反報告)
日姫(プロフ) - 私この作品好きです！読み返してます！ (2022年12月10日 0時) (レス) id: a766ae5d25 (このIDを非表示/違反報告)
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