推しに会えた2【灰谷蘭】

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やばい、柄の悪い人が大量にいる……すごい…

『……す、すごい…』

東京卍會、そして本物！！！
マイキーとドラケンいるよ、本物だよ！すごい！


「よそ見すんな〜」

「ちゃんと前見て歩かないと転けるよ。」


あれからバッチリ変装した私は今目元しか出ていない。
体型をカバーするようにダボダボのズボンに髪の毛は帽子の中に入れて更にフードを被っていてる。
さらにほぼ全身真っ暗なので確実に見た目は不審者だ。

そして私を挟んで歩く灰谷兄弟。
蘭ちゃんは私の肩に手を回している。
……今私男だよね？ふと、蘭ちゃんの方を見ると何も気にせず真顔で歩いている。竜胆は隠す様に少しだけ私の前を歩いている。
何この完全なる警備。


「お前、ぜっったいにあいつらに向かって手振んなよー？後は喧嘩に混じるな、声かけるな、近づくな、顔見せんな、喋んな。あとは絶対に俺から離れるな。後は………」

「兄ちゃん過保護すぎ」

「あ？」

本当に、過保護すぎる。


「あーあ。首輪買って来ればよかったなぁ？竜胆。」

「まあその方が1番安全だね。」

『私はあんたらのペットか？』




否定してくれそうな竜胆がなぜか納得している。怖い。
そしてまさかのペット扱い？泣いた。

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