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にーじゅにっ ページ23

護衛任務二日目。国木田くんは私が起きるよりも随分前に学校へ向かったようで、私は一人E組の校舎へと続く長い坂道をのんびりと歩いていた。

ふわぁと大きな欠伸をしていると、後ろに気配を感じた。振り返るとそこには、水色のツインテールの髪が可愛らしい彼の姿。パチリと目が合って、彼は少しだけ困ったような顔で声をかけてきた。

「あ、咲良さん、おはよう……ございます?」

「あは、おはよう渚少年。敬語じゃなくていーよ、今はクラスメイトだもん」

年齢のことを話したから、接し方に戸惑っているのだろう。可愛いなぁと思いつつ、気楽にいこーよ、とへらりと笑いかけると、まだ慣れないのか少し吃りながらも素直に頷いた。

「あ、そーだ、私のことは苗字じゃなくて名前で呼んでくれない?苗字で呼ばれるのあんまり慣れてないから、反応遅れちゃうかも」

「えっと、じゃあAさん、でいい?」

「ふふ、別に呼び捨てでもいーよ?」

「それはちょっと……ハードル高いかも」

気恥しそうにしている彼に何だか悪戯心が沸いてきて、私は態と彼の顔を覗き込むようにぐっと近付いた。途端、面白いくらいビクリと反応した渚少年。

「なぁに?照れてんの〜?」

「え、ちょッ!!」

中学生可愛い〜、とニヤニヤしながらより近付くと、渚少年はアワアワと顔を赤くしながら仰け反った。と、そこへ後ろから声が掛かる。

「あーっ!ちょ、渚お前何してんだよー!」
「うわぁ!?」

ガバッと渚少年の肩に腕を回してそう言ったのは、前原少年だった。驚いた渚少年に構うことなく、おいおい!と彼は続ける。

「抜け駆けかよ渚、草食系に見えて意外とやるな」
「ええ!?いや、そんなんじゃないってば!」

むしろ僕の方が被害者というか……と苦笑した渚少年。しかし前原少年は未だニヤニヤしながら揶揄う気満々だ。前原少年と一緒に登校していたらしい磯貝少年も後ろからやって来て、四人が並んだ。

にじゅうさーん→←にーじゅいーち



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いろどり(プロフ) - 実和さん» 返信遅くなり申し訳ありません!ええ!そんな、凄く嬉しいです、待ってくださる方がいる事がモチベーションに繋がります! (2021年3月21日 20時) (レス) id: fed0e41e08 (このIDを非表示/違反報告)
いろどり(プロフ) - ゑごまさん» 返信遅くなり申し訳ありません!不定期更新ですが、気長にお付き合いいただけると嬉しいです! (2021年3月21日 20時) (レス) id: fed0e41e08 (このIDを非表示/違反報告)
いろどり(プロフ) - ヴァンパイアさん» 返信遅くなりまして申し訳ありません!ありがとうございます、嬉しいお言葉が身に染みます! (2021年3月21日 20時) (レス) id: fed0e41e08 (このIDを非表示/違反報告)
いろどり(プロフ) - 河川革皮さん» 返信かなり遅れてしまって申し訳ありません!初めてのコメントとてつもなく嬉しかったです、ありがとうございます!頑張ります (2021年3月21日 20時) (レス) id: fed0e41e08 (このIDを非表示/違反報告)
実和(プロフ) - ワワワ、めちゃめちゃ楽しみに更新待ってたので通知来た瞬間飛んできました…!!!!!無理なさらない程度に更新頑張って下さい! (2021年1月14日 23時) (レス) id: 723f2dc3da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いろどり | 作成日時:2020年3月13日 15時

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