じゅーいち ページ12
久しぶりに覗いたらhit数もお気に入り数も爆上がりしててひっくり返りました。ありがとうございます咽び泣いて喜んでます。今更かよって感じですがこっそり更新しちゃいます。
渚side
「なぁなぁ渚、見ろよあれ」
二人組になってナイフの振り方の確認をしていた時、一緒に組んでいた杉野がグラウンドを指さした。その方向に視線を向けると、立っていたのは烏間先生と咲良さん。
「もしかして烏間先生と組むのかな」
「お、ほんとだ。いやでもさぁ、そんな急に出来るか?ナイフなんて持ったこと無いだろ普通」
杉野が首を傾げてそう言った。確かに普通の中学生はナイフの振り方どころか持ち方すら分からないだろう。
「でも、咲良さんは......」
「ああ、そういや確かにHRのあれは凄かったよな!国木田先生も銃を扱い慣れてる感じだったし、二人のタイミングもバッチリ。いや、でもさ、だとしても烏間先生相手に真正面からじゃ流石に厳しいんじゃないか?」
杉野の言葉に小さく頷く。あの人はそう簡単にやられるような人じゃない。僕ら自身、これまでの体育の授業で感じてきた実力はかなりのものだ。
「お、始まるみたいだ。ちょっと近くに行ってみようぜ!」
「あ、ちょ、杉野!」
小さく駆けだした杉野の背中を追いかけて、皆が注目する二人の元へと向かった。
よく見える位置まで近付いてすぐに気付いたのは、空気の違い。ピリピリと肌を刺す鋭い
「んーと、これを当てれば私の勝ちってことですかね?」
「ああ、準備が出来たらいつでもかかって来てくれ」
咲良さんはふぅん?と片眉を上げてみせる。こんなピリ付いた空気を発しているとは思えないほど余裕気な態度を崩さない彼女に、僕は無意識に生唾を飲んだ。
「......ま、色々と思うところはありますけど仕方ないですよね。分かりました、じゃあ胸を借りるつもりで遠慮なく行かせていただきます!」
ほんの少し声を尖らせて、だけどそれから切り替えるようににぱっと笑って見せた咲良さん。威圧感のあった殺気はいつの間にか消えていて、野次馬として見ていた皆がほっと息を着いたその瞬間。
「っ!?」
「え、」
僕らの目に映ったのは、烏間先生の首に迫る緑色のナイフだった。
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いろどり(プロフ) - 実和さん» 返信遅くなり申し訳ありません!ええ!そんな、凄く嬉しいです、待ってくださる方がいる事がモチベーションに繋がります! (2021年3月21日 20時) (レス) id: fed0e41e08 (このIDを非表示/違反報告)
いろどり(プロフ) - ゑごまさん» 返信遅くなり申し訳ありません!不定期更新ですが、気長にお付き合いいただけると嬉しいです! (2021年3月21日 20時) (レス) id: fed0e41e08 (このIDを非表示/違反報告)
いろどり(プロフ) - ヴァンパイアさん» 返信遅くなりまして申し訳ありません!ありがとうございます、嬉しいお言葉が身に染みます! (2021年3月21日 20時) (レス) id: fed0e41e08 (このIDを非表示/違反報告)
いろどり(プロフ) - 河川革皮さん» 返信かなり遅れてしまって申し訳ありません!初めてのコメントとてつもなく嬉しかったです、ありがとうございます!頑張ります (2021年3月21日 20時) (レス) id: fed0e41e08 (このIDを非表示/違反報告)
実和(プロフ) - ワワワ、めちゃめちゃ楽しみに更新待ってたので通知来た瞬間飛んできました…!!!!!無理なさらない程度に更新頑張って下さい! (2021年1月14日 23時) (レス) id: 723f2dc3da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いろどり | 作成日時:2020年3月13日 15時