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第37Q:黒子の策略 ページ40

黄瀬「お、黒子っち出てきてたっスね」

笠松「火神をいきなりぶん殴った時はどうなるかと思ったけどな」


『テツくんは、ああ見えて熱い子ですけど意味もなくそんなことする人じゃないですよ。』



笠松「…けど、出てどーすんだよ。」



実際、黒子は高尾に見られてるも同然。
切り札として使えるかといえば否だ。




試合開始直後、火神のアシストにより水戸部が点を決める。そんな火神の様子に天神は人知れず安心した。




『(よかった…テツくん…)』






しかし、誠凛にピンチなのはかわらない。
緑間のシュートが止められない限り
得点差を縮めるのは難しいからだ。




そんな中、シュートモーションにはいった緑間


黄瀬「どうするんすか?火神っちはもう跳べないッスよ?」









誰もが不可能だと思った時









__バシッ




黄瀬「なっ!!」


緑間のシュートを火神の跳躍で防いだ。
そのボールはそのまま伊月に渡り、
ゴールへと綺麗に吸い込まれる。

「10点差だぁ!!!!!」


黄瀬「まだ体力あるんすか!?」

『いや…だましだましじゃないかな?
それでも真太郎くんは外れそうなシュートは打たない。火神くんが跳べるかもしれないってだけで大きな効果になる。』

こっから差を縮めていく鍵となるのは黒子だ。





刹那_______





___バキュン



__バチッ



ボールが一瞬にしてコートをぶった切る。
そのボールは高尾と手をはじき、火神のもとまで届いた。

『これ…は
加速するパス(イグナイトパス)】』

黒子が放ったのはキセキの世代しか取れなかったパスだった。それを受けとった火神は最後の力を振り絞り緑間の上からゴールへと打ち込んだ


「わぁぁぁぁぁ」


黄瀬「(やりやがったあいつ…ついに…緑間っちを吹っ飛ばしやがった)」

黄瀬「って!!ガス欠寸前で大丈夫なんすか!?」

『まぁ確かに…今のは無理しなくても良かったかもしれない』

笠松「つーかそもそもダンクってあんまり意味ないしな」

黄瀬「派手好きなだけっすよ。あいつは」

『それは、黄瀬くんもでしょ?』

黄瀬「ぐっ…」

笠松「まぁ、でも点数は同じでもダンクはバスケの花形だ。それで緑間をぶっ飛ばした。今のダンクはチームに活力をだす。点よりはるかに価値のあるプレーだ。」


そして、そのプレーで勢いづいた誠凛は
残り2分でワンゴール差まで追いついた。


「秀徳高校、タイムアウトです!!」






このタイムアウトは、運命の別れ道となる

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作者名:水無瀬。 | 作成日時:2020年1月3日 15時

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