第36Q:勝利の価値 ページ39
黒子「今のお互いを信頼できない状況で例え秀徳を倒せたとしても…誰も嬉しくないです。」
黒子は強い目で火神に訴えた。
しかし、その言葉は火神を逆上させるのに充分だった
_ガッ
火神「甘っちょろいこと言ってんなよ!!」
そんな黒子に苛立ちが隠せず火神は殴り返す。
なぐられた黒子は床に倒れてしまう
火神「そんなもん勝てなきゃ…ただの綺麗事だろーが!」
そんな火神の一言に黒子は震えながら言葉を発した
黒子「じゃあ…勝利ってなんですか?
試合が終わった時…どんなに相手より点をとっていても、嬉しくなかったらそれは勝利じゃない。」
そんな黒子の言葉をきいて火神はハッとした。
先輩たちも肩を組んで火神を説得する
小金井「別にオレらも負けたいわけじゃないって。
ただ1人で気張ることはねーってことだよ!」
日向「つか何か異論あるか?」
火神「そんなんねぇ…。悪かった…
勝った時、嬉しい方が良いに決まってるわ。」
かつて彼らに響かなかった黒子の想い____
それは、火神にはしっかりと響いた。
そんな誠凛の様子を声は聞こえずとも
観客席から海常の3人は見ていた。
黄瀬「なんか揉めてないっすか?」
笠松「大丈夫かよ、誠凛…」
どんな会話をしてるかも分からない。
それでも天神は黒子の叫びを受けとった
『大丈夫ですよ。
なんてたって誠凛にはテツくんがいるんですから。』
根拠の無い自信かもしれない。
それでも、キセキの世代の悲劇を見てきた黒子が同じ過ちをするとは思えなかった。
__ピィィィィ
そして、運命の第4Qがはじまる。
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作者名:水無瀬。 | 作成日時:2020年1月3日 15時