第18Q:クラッチタイム ページ20
2年生主体のOFときいて、火神は不安でいっぱいだった。
火神「なっ!!そんなそれで大丈夫なのか…です」
日向「大丈夫だって、ちっとは信じろ!」
火神「でも…」
まだ何か言おうとした火神、
その瞬間日向の中で何かがプツンと切れた。
日向「大丈夫だって言ってんだろダァホ!!
たまにはちゃんと先輩の言うこと聞けや焼くぞ!」
急に口調が変わった日向に1年はみな驚いた
日向「行くぞ!!
ったく、今時の1年はどいつもこいつも…
もっと敬え先輩を!そしてひれ伏せ!!」
伊月「スイッチ入って本音漏れてるよ日向。」
未だ不安そうな火神に伊月は声をかける
伊月「取り敢えず、本音出てる間はシュート落ちないからOFは任せて。オマエはDF、全力で行け」
火神「ウス…」
『·····2年生主体のOF』
試合開始直後、誠凛は2年生を中心に攻撃を仕掛けてきた。
笠松「(11番がいた時ほどではないが、チームOFもやりやがる。4番のシュート力を上手く生かしてくんな。)」
『(けど、黒子くんなしの今ではパッとしない攻撃力。)』
後一歩。だけど、届かない誠凛と海常の距離。
誠凛のベンチではむくりと起きた黒子が
試合に出ようとりこに訴える。リコは怪我人を出すわけにもいかず反対をする___が
黒子「約束しました。火神くんの影になると」
その黒子の意思は固く、強く。
また、この戦局をかえる風が吹く。
その頃、高校の外では
自転車でリヤカーを引く人影と
その後のリヤカーに乗る少年がいた。
「くっそー!!
信号待ちでジャンケンなのにオマエまだ1回も
チャリ漕いでなくねー?」
後ろでリヤカーに乗る少年は
缶のおしるこ片手にもっている
「そんなの当然なのだよ。
何故なら今日のおは朝占い、オレの蟹座は1位だったのだからな。」
「関係あんのそれ?
つーか、わざわざ練習試合見るくらいだから
相当できてんだろうなオマエの同中。」
「真似っ子と影薄い子と記憶力に優れた先輩なのだよ。」
「はぁ?」
「それよりも早く、試合が終わってしまうのだよ!おそらく今頃、第4Qなのだよ!!」
「オマエが占いなんて見ていただろうが!!」
青い空の下、緑の髪と黒髪が風に吹かれて揺れていた。
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作者名:水無瀬。 | 作成日時:2020年1月3日 15時