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第14Q:黒子の弱点 ページ16

監督「なんだこのていらくはおまえら!
DF寝てんのかおい!」





笠松「ってもあの1年コンビはヤベーぞ。
火神はオマエが抑えてるからいいとして
何なんだあの透明少年は。」

黄瀬「黒子っちのことっスか?」

笠松「なんでお前が嬉しそうなんだよ」

黄瀬「そうっスね…でもこの均衡はすぐに崩れるッスね。」


笠松「何でだよ?」

黄瀬「黒子っちには弱点があるからっス。」

笠松「本当か!?」

攻略法があるとは思ってなかったのか驚く笠松。


『テツくんの視線誘導-ミスディレクション-は40分フルには発動できないんですよ。』



笠松「ミスディ…何だそれ?」



黄瀬「黒子っちの影の薄さは魔法とかじゃなくてざっくり言えば他に気をそらしているだけなんス。」



『一瞬だけならわたしもできますよ。笠松さん、私を見てください』



といっても、あの笠松が天神をまともに見れるわけなく




『…黄瀬くん。やってみて』



笠松は黄瀬の顔をマジマジと見つめるが
ボールがあがった瞬間ボールを見る



黄瀬「ほら、もうみてない」

笠松「あ·····」



黄瀬「黒子っちは並外れた観察眼でやってるんス。消えたと錯覚するほど自分を薄めてパスの中継役になる。」



笠松「なるほどな。」



『ただ、使いすぎれば慣れられて効果は段々と薄まっていくんです。そこが弱点ですよ』






__ピィィ




「タイムアウト終了です」


『あら·····』





再開した後の誠凛は完全に中を固めるスタンスだった。とにかく黄瀬の阻止を最優先した形。




笠松「まったく·····やになるぜ。」





_ヒュ





笠松が3Pを決める。




笠松「海常レギュラーなめてんのか。ぬりぃにもほどがあるぜ」





笠松の活躍や、黒子の存在感が明るみになったことでじわじわと点差を離していく海常



監督「やっと調子が戻ってきたな。天神」

『はい、なんですか?』

監督「試しに10番の対策を書いてみろ」

『かしこまりました』


カメラアイをフル活用して火神のシュートフォーム、癖、膝の角度、シュートの角度、その全てを資料に書き出す。覚えているからこそその場で対策がたてられるのも海常の強みだった


黄瀬「…そろそろ認めたらどうっスか?
今の君じゃ“キセキの世代”に挑むとか10年早いっスわ」

火神「なんだと!?」

黄瀬「この試合もう点差が開くことはあっても
縮まることはないっスよ。それに、うちにはAっち先輩がいる。分析されたら最後。点を取ることは不可能っすよ。」

第15Q:戦いの行方→←第13Q:ハイペースな試合



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作者名:水無瀬。 | 作成日時:2020年1月3日 15時

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