歴史遡行軍と同居しています【刀剣乱舞】

歴史修正主義者22人目 ページ24

目を開けない彼女の元へ毎日訪れる。
何故か彼女の事が
ニュースで報じられる事は無かった

それどころか、
彼女の家族が駆けつけることも無かった。



誰かが、いや、何かが
この事を隠蔽している…今も尚…



2度も傷つけられる姿を見ることが
どんなに辛いか、


ガラッ

病室のドアが開いた
Aちゃんの部屋は個室なので
彼女以外に用がある人はここを開けない。


看護師さんだろうか。



「初めまして、燭台切光忠


私、政府の戦闘部隊のものです。」


「!!」


殺気を立たせる
この子に指一本でも触れたら
容赦しないぞ、と



「単刀直入に言おう。
その子をやったのは俺だ。」



目の前にいる男はそう言い放った。
成程…
政府はこの事を無かった事にするつもりだ
これが奴らのやり口だ


「でも俺は後悔している。
例え
これが無かったことになるとしても。」


お前、変わったな。


と男は続ける。

意味がわからない。


「前は人間なんて1ミリも信じないみたいな顔してた癖に。」


男は一人の役人の話をしてくれた。

人の役に立つことを、

誰かの幸せを見出す事を夢見て

死んだ研究員の話


話の途中で気づく。それは
男の姉で、主を殺した



そして、僕が殺した役人の話_______



「これは復讐だ

…そう思ってた。
そのつもりでずっといた。
だけど、いつも此処に通うお前が

どうしても

昔の俺と重なって
心が痛む。」


許してなんて言わない。
この事実を伝えたかっただけだ。



そう言って男は去っていく。



頭の整理がまだ追いつかないけど
Aちゃんがこうなったのは
僕の責任
それが一番頭に残る。


眠る彼女を見て
涙が出る

起きて、Aちゃん…


また僕に笑いかけて

ごめんねって言いたいから


早く、早く起きて…







僕は眠る彼女の額に


額を合わせた

流石に唇を合わせるのは勇気が無かったのと
彼女が嫌がったら嫌だと
思い出来なかった。


相変わらず僕は弱腰である。


額を合わせながら彼女を見る



これが叶わない恋だと知っていても
彼女が無性に愛おしく感じてしまう。


彼女は人間なのに
会って間もないのに

それでもそう思わせる彼女の事が_______








「Aちゃん…君が起きてくれないと
寂しいよ…
また、僕のご飯を食べて
美味しいって言って欲しいな…

君が起きたら言いたい事
沢山あるから…
















大好き…。」

起きたら
面と向かってもう一度言うから____

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