次の任務米花町だって

見かけない人 ページ2

コナンside

「安室さん最近寝れてる？」

「ん〜……たまに夜中目が覚める時あるけど大丈夫だよ。どうしてかな？」

「いつもより元気なさそうに見えたから」


混雑のピーク時を過ぎてるからか梓さんも買い出しに行ってて店内には安室さんと僕しかいない。
他愛もない話をしながら時間だけが過ぎていっていた。



「あ、いらっしゃいませ〜カウンター席とテーブル席どちらがよろしいですか？」

「待ち合わせだからテーブル席で。あと、店前に出てたいちごのモンブラを2つお願い」

「わかりました。お連れ様が来てお持ちしましょうか？」

「いや、2つとも僕が食べるから大丈夫」



……何者なんだ？
もう春過ぎて夏が来そうなこの時期に上から下まで真っ黒の長袖長ズボン…それに目元の包帯
一般人と雰囲気が違いすぎる…

もしかして奴らの……いや、そしたら安室さんが気づくはずか



「お待たせしました。モンブランです」

「ん、ありがと〜……待ってお兄さん最近夜悪夢見て起きることない？それに友人が死ぬ夢…他に首が酷く重く感じる」


観察…洞察力か？いや、そんなもので夢や肩こりなんてわかるわけが無い…
新手の詐欺師、それとも

「肩こりは酷いですが…歳も歳なのでこれくらい普通かな、と思いますけど」

「学生が歳だなんて言葉使わないの。大人は長いんだから」

「お兄さん。店員さん29だよ。」

「まじ？」

「「まじ/まじです」」

「僕と歳近いんだ……僕以外にもこんなＧＬＧがいるんだ……あぁじゃあ1歩前に来てくれる？」

「えぇ。」


この人三十路だったのか。もっと若い…25いや大学生でもバレないだろう……それより安室さんに何をする気だ？

指を、鳴らした？

「どう？」

「すごい…軽くなった気がします……」

「それは良かった。あぁ。仕事中足止めさせて悪かったね」

「いえ。…ありがとうございます。今日は安眠できそうです」






確かにさっきより少し安室さんが元気になったような気がする……
このお兄さんは何者なんだ？

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