第五十話 世界破壊 ページ7
新しい毒を補充できたこともあり、
スグに仕事を貰い夜の街へ飛び出す。
――いつだって仕事は尽きない。
――芽は早めに摘むのだ。
――首領は、そういう人だ。
音と気配を消して逃げる相手の襟首を掴む。
そして、いつも通り静かに口づけを――
――『接吻すると、一秒間に二億個の細菌が口の中を行ったり来たりするらしいよ』
「…………」
今にも唇同士が触れ合いそうな距離で動かなくなった私に、
ターゲットはキョトンとする。
「…………ッ」
気持ち悪さが体中を駆けまわる。
それを振り払うように短刀を振り、
ターゲットを“仕留める”。
――こんな、気持ち、味わったこと、無い!
今までの“普通”が“普通”では無くなった恐怖。
ずっと、平気だったのに、どうして。
……無理だ、怖い、汚い。
……いや駄目だ、押し殺せ。
…………厭、でも。
……今更何を。傷つくのは、得意でしょう?
自問自答しながら次の場所に向かえば、
ふと、足が止まる。
――『…………あまり、無理はしてくれるな。』
「……せんせい」
紅葉先生。
紅葉先生からは演技術を習っている。
最も、それ抜きでも紅葉先生ならば。
――この感情を、ひも解けるはずだ。
(大丈夫、君は“愛されて”居る。)
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臣民(プロフ) - みぃさん» ここまで閲覧して頂き、誠に有難う御座います! 私が書く森さんはただでさえぶっトんでいるのに次回作は更にそれを加速させそうです(苦笑) 少女漫画の様にまたキュンキュンとさせられることを目標に、頑張ります! (2018年7月16日 13時) (レス) id: d39d595e1e (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 幸せな終わり方でしたね!! キュンキュンしました! 次回作楽しみにしています! 完結お疲れ様でした! (2018年7月16日 7時) (レス) id: d688bcfef3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:臣民 | 作成日時:2018年5月27日 18時