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第七話 我楽多 ページ9

「最近はずっと働いているじゃあないか。
 だから、休暇をと思ってね」


笑顔で告げられる。


「そんな……! 私は、まだ」
「休み給えよ、君」


――“君”。

冷たい視線が私を射抜く。
私を君と云う時は、大体怒っている時だ。

それに加え、首領に逆らうなど、あってはいけない。


「……分かり、ました」


頷くと、満足そうな笑み浮かべる彼に一礼し、
自室へと向かう。


――まだ、働ける。
――それなのに、どうして。


ついに見捨てられたのか、と負の感情が心を蝕む。
自室に入るなり、扉を背に座り込み、咽び泣く。


――何が、何が足りないのですか。
――“あんな奴ら”のように私は貴方を裏切ってはいないのに。


考えれば考えるほど思考が息を詰まらせる。


――あの人の考えていることが分からない。


彼は私を好きなのだろうか。
ただ、12歳というだけで私を愛してくれているのか。

与えられているモノは薄っぺらい愛なのか。


――……それでも


 


それでも私は貴方を想います。


 


永久に、尽くします。


 



(貴方の御心のままに)

第八話 風をいたみ→←第六話 マスカレイド



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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 森鴎外   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - 1でお願いします! 更新頑張ってください!!続き楽しみにしてます!! (2018年4月8日 21時) (レス) id: 7443137317 (このIDを非表示/違反報告)
臣民(プロフ) - みぃさん» 原作第五十話に続くような形で書かせて頂きました。二三回読める話をモットーとしておりますので、深く考えていただけたら嬉しい限りです。更新頑張ります! (2018年4月7日 11時) (レス) id: d39d595e1e (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 最後ので涙がブワッと…エリスちゃぁぁああん!! 更新楽しみにしています! (2018年4月5日 16時) (レス) id: d62fbb3902 (このIDを非表示/違反報告)
臣民(プロフ) - **楼椛**さん» いえいえ!応援有難う御座います。たっぷりお楽しみください! (2018年3月26日 20時) (レス) id: d39d595e1e (このIDを非表示/違反報告)
**楼椛** - 初コメ失礼します!今日初めて拝見させていただいたのですが、とても面白いです(ありきたりな言葉ですみません) 更新頑張ってください!これからも森さんを楽しみにしてます!←← (2018年3月26日 19時) (レス) id: e7e0abd8b6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:臣民 | 作成日時:2017年10月22日 9時

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